帰りの電車は普通電車だったので、各駅に停まるらしい。特急にくらべスピードもゆっくりだ。特急だと台北駅から瑞芳までは3駅しかないのに、帰りは数え切れないほどたくさんの駅に停まっていたような気がする。路線図も持っていなかったため、今どの辺にいるのかということもわからず、いったいいつになったら台北に着くのだろうとイライラした。
私たちも飽きてしまったが、それは息子も同じで、途中から疲れと退屈のせいでごねだした。そんな息子をあやそうとした夫は、椅子に座ったまま「たかいたか―い!!」と思い切り上に持ち上げた。すると勢いあまり、あろうことか上の網棚みたいな棚に、息子の頭をごつん!と思い切りぶつけたのであった。
これに驚いたのは私だけでなく、私たちの近くに座っていた若い女の子二人組みと、中年のおばさん二人組みなどが、みんないっせいに「あっ!!」と叫んだのであった。
息子も当然びっくりしており、でもあまりにも突然のことでショックすぎたのか、周りのみんながびっくりして声を上げたのに緊張してしまったのか、相当痛かっただろうに呆然としていて泣きもしない。夫はすぐさま立ち上がり、息子が大声を上げて泣き出す前にあやしだした。息子は色々なことで驚きすぎてしまったためか、結局泣かずに席に戻ってきた。それを見て、私だけでなく周りのみんなも胸をなでおろしていたことだろう。
しかも驚いて声を上げた女の子二人組みは、日本人だったらしく、「あの子泣かなかったよー。すごいね」なんて言っている声が聞こえてきた。まったく自分の息子をこんな目に遭わせるなんてひどい父親である。
こんなこともあったが、息子が泣いて暴れることもなく、気がついたら次の駅の表示が“松山”と出てきた。“松山”はきっと国内線の空港があるところだ。それなら台北市内だから、台北駅まですぐだ。やっと目途がついたのともうすぐ着くのがわかり、嬉しくなった。
“松山”駅あたりから電車は地下に入った。そして台北駅に到着。着いたのは17時10分くらい。1時間弱であった。あんなにのろのろ運転で各駅停車だったので長く感じたけど、意外に早かったのだ。これなら普通電車でもぜんぜん問題ないかも。台北駅は終点の駅ではないみたいだったけど、たくさんの人が降りた。私たちはとりあえずまっすぐホテルへ帰った。こういう時、駅からすぐ近くのホテルにして良かったとつくづく思う。
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