朝5時20分に起床。外はまだ暗い。それに寒い。本来ならこんなに早くて寒い時間に起きるのなんてまっぴらな私だが、不思議なことに旅行となるとシャキシャキ準備ができる。人間、楽しみが待っていると多少の苦労は厭わないものだ。
息子はまだぐっすり眠っている。起こすと面倒なので、ぎりぎりまで寝かせておこうと思い、夫と二人でそっと自分たちの身支度を進めた。
今回は10時発の飛行機なので、6時過ぎに家を出る予定だ。初めてリムジンバスを使って空港に向かう。乗換えがないので、子連れには都合が良さそうである。
6時になっても息子はいっこうに起きそうもないので、いよいよ起こすことにした。起こすと最初は眠くてごねていたが、私が息子の大好きなパンを出し、「パンパン(パンのこと)食べる人~!」と言ったら、とたんに「はーい!!」なんていい返事をして、ご機嫌になって食べだした。何かあっても大好きな食べ物を見ると機嫌が直るなんて、まるで自分を見ているようだった。血はあらそえない。
その後慌しく準備をしている私たちを見て、息子も子どもながら「おっ、今日はなんだかいつもと違って楽しいことがあるみたいだ」と察したらしく、何をするわけでもないのに、興奮して慌しくあちこち動き回っていた。親の精神状態、特に母親のは子どもによく伝染する。
息子を歩かせたらいつ着くかわからないので、準備を終えると夫が抱っこ紐で息子を抱っこして慌しく家を出た。久しぶりの海外旅行なので、やはり気持ちが高ぶる。また心配性の私は、こういうとき必ず、「ちゃんと鍵をかけたっけ?暖房は止めてきたっけ?」なんて気になってしまうので、こういうときはやはり二人で指差し確認でもしてきたほうが、精神衛生上良いと思うのであった。
家を出る頃には、外はもう明るくなっていて、思ったほど寒くもなかった。それに今日の天気は予報では雨だったけど、意外に空は晴れていて、東の空は朝焼けがとてもきれいだった。
無事にバスに乗り込むと乗り物大好きの息子は、これだけでもう大喜び。こういうときは、乗り物好きの男の子でほんと良かったと思うのだった。
成田空港に向かうバスの中からも、朝焼けがとてもきれいに見えた。まぶしく神々しいばかりの輝く光を放つ太陽は、まるで私たちの行く手を祝福しているみたいに見えた。これは幸先がいいぞとますますウキウキして、胸がいっぱいになってくる。
旅行に行く途中のこの気持ち、本当にたまらない。日常生活から解放されるという喜びと、未知の世界に触れられるという期待感みたいなものでなんともいえないワクワクがあるのだ。もしかしたらこの気持ちを味わえるこの時間が、旅行で一番楽しい時間なのかもしれない。
何しろ旅行は、映画や本などを楽しむのとは違って、心だけがその世界をさまようのではないのだ。私そのものが、体を伴って非日常の世界に飛び込んで行くので、これ以上ないと言っていいほどの、刺激的な体験なのだ。私にとっては、なくてはならないスパイスみたいなものである。
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