スイーツでお腹いっぱいになり、お店を出て再び路地を歩き出した。息子はだんだん飽きてきたみたいで、夫に抱っこされながら機嫌が悪くなり、ごねだしてきた。そしておもちゃを売っているようなお土産屋さんの前などを通ると、「でんしゃー!でんしゃー!」なんて騒ぎ出した。息子は大の電車好き。電車のおもちゃがほしくなったみたいだ。
そういえば今回の旅行では電車のおもちゃを持ってきていなかった。失敗である。ちょっと機嫌が悪くなったときでも、電車のおもちゃを与えると機嫌が良くなったりするので、やはり外出時にはお気に入りのおもちゃを持ってくるべきであった。とりあえず、息子をだまらせるために、電車のおもちゃを探して買ってあげることにした。おもちゃなどを売っているお店を数件見て、やっと見つけたのはアンパンマンにでてくるカレーパンマンと思われる人形が一人ずつ乗っている木でできた小さな汽車であった。1つ50元(170円くらい)と安いので、とりあえずこれを買ってあげることにした。
幸い、息子はこれをとても気に入ってくれたみたいで、これで途端に機嫌が良くなってくれた。これに気を良くした私たちは、近くの雑貨屋さんで息子のために、ネコの顔が文字盤になっているおもちゃの時計も買ってあげた。こちらも1つ50元。
息子はこれも気に入ってくれたみたいで、その後ずっと腕にはめて喜んでいた。こんなもので大喜びしてくれるとは、なんとも親孝行の息子である。
私もこの雑貨屋さんで自分のお土産や友達のお土産を買った。ネックレスとネコの形をした指輪置き。このネコの指輪置き、ガイドブックにも載っていたので、台湾ではメジャーなお土産なのかもしれない。小さいし安いしかわいいし、お土産にはもってこいである。
このように九份の路地では、安くて怪しい感じのお土産が色々買えていい。台北の都心部だと、安くて怪しげなお土産屋が並んだところとかほとんどないので、そういう意味でも九份観光は良いと思った。こんな感じで色々なお店を見ながら進むと、時間があっという間に過ぎてしまう。九份はただ歩くだけで、楽しい町だ。
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