セブンイレブンのところから路地を入り、ちょうど半ばくらいまできたところだろうか。雨で冷えたせいか、猛烈にトイレに行きたくなった。ちょうどそんなとき、公衆トイレの看板を発見!「助かった~」なんて思いながら、看板の方向に進んだ。
公衆トイレは、路地からさらに少し入った奥まったところにあった。でも目立つ看板が路地に出ているのでわかりやすい。それに公衆トイレにしては、まあまあ綺麗なものだった。あまり期待していなかっただけに嬉しい。
その公衆トイレがあるところから少し進んだところで、私たちが歩いてきた基山街という路地が豎崎路という路地と交わる。この豎崎路は基山街と垂直に交わっていて、山の斜面を降りていく階段道になっていた。地図を見ると、この豎崎路を降りていくと帰りのバス停に出られるみたいだった。どうやら九份(きゅうふん)はこの基山街と豎崎路、それにもう少し下の方に降りたところで豎崎路と交わっている軽便路という3本の路地に、賑やかなお店などが集まっているみたいだ。
だが、私たちが歩いてきた基山街もまだまだ賑やかそうだったので、とりあえずまだ豎崎路には曲がらず、もうちょっと基山街を歩いてみることにした。
九份の町は、山の斜面に建てられた町なのだが、今まで私たちが歩いてきた路地は建物に囲まれた細い路地だったので、山からの景色はほとんど見えない。でも基山街をさらに進んでいったら、道が左に曲がるところあたりで建物が途切れ、見晴らしのいいところに出た。今まではぎっしりとつまった感じの路地だったので、突然風通しの良いところに出た気分だ。
ここからは山の斜面からの景色が眺められた。しばらく景色を楽しむ。
ここから見ていると、九份の町が急斜面に建てられていることがよくわかる。よくこんなところに町ができたなって感じだ。足元に急斜面の下る細い坂道が見えたが、怖いくらい急坂に見えた(工事中だったため立ち入り禁止だったが)。
このあたりには、眺めの良い席をもったカフェが数件あった。この景色を眺めながらゆっくりコーヒーを飲むのも楽しそうだ。基山街はこの先もまだ続いていくようだったが、そのあたりからはお店も少なく、人通りもぱったり少なくなっていくようだったので、私たちもここで引き返すことにした。
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