駅の目の前にあるバス停に向かったとき、ほんのちょっとだけど雨が降り始めていた。この時期の台湾の天気は変わりやすく、雨が降ったりやんだりしていた。そういえば10年前に九份の町に来たときも、今日のように小雨が降っていたことを思い出した。
バス停に行ったら、運良くすぐバスがやってきた。バス停の看板にも、“九份”とか“金瓜石”(ガイドブックに金瓜石行きのバスに乗るよう書いてあった)という文字が書いてあったので、きっとこのバスだろうと思い乗り込んだ。一応、バスの運転手さんに“九份”という文字を見せ、これでいいのか確認した。
すると運転手のおじさんは、このバスではないという。そして道の反対側にあるバス停らしきところを指差し、あっちだというようなことを言った。
すごすごとバスを降り、道の反対側にあるバス停らしきところへ移動する。そこはバス停らしき印はないように見えたがやはりバス停らしく、すでに何人かの人が雨の中バスを待っていたので、私たちも一緒になってしばらくバスを待った。
少しするとバスがやってきた。今度も一応運転手さんに九份行きかどうかを確認すると、今度はこれでいいと言う。バスに乗り込むと車内はけっこう混んでいた。さすがに有名な観光地に向かうだけある。折りたたんだバギーを持ち、息子を抱っこしながら私たちが乗り込んだら、若いカップルが私たちに席を譲ってくれた。ありがたい。台湾はどこに行っても親切な人が多い。
バスは瑞芳の駅の近くの賑やかな町中を抜け、すぐに山道に入っていった。道はどんどん急になり、バスは峠道を登っていった。
しばらく山道を登り、けっこう高いところまで来たろうなーと思っていると、そのうち下の方に海が見えた。雨が降っていたのでぼんやりとしていたけど、それでも十分素晴らしい長めだった。晴れていたら、きっと輝くような海が見えたに違いない。
この辺りは山岳地帯なのか、私たちが登っている山のすぐ目の前にも、にょきにょきととんがった高い山が見える。その山は上のほうがすごく急な斜面になっている上に、日本のように木々が生い茂っているではなく、草原のような緑が広がっている。それだけでも十分に珍しい光景だったのに、さらに中腹には不自然なほど大きくて豪華な竜宮城のような建物が建っていた。日本人の私には、なんとも不思議な光景に思えた。あの建物はいったい何の建物だったのだろうか。ちょっと現実離れした巨大さだった。
バスは上に登るにつれ、怖いほど急な坂道を登っていった。道のアスファルトは雨に濡れているので、帰りの下り道は大丈夫だろうかと心配になるほどである。
そして上に登るにつれ、急斜面にはりつくような感じで建っている家々が増えていき、やがて賑やかな町に入った。こんな高くて急斜面の山の上に賑やかな町があるなんて面白いと思っていると、それが九份の町であった。
賑やかな町中にあるバス停でバスは停まり、運転手さんにここが九份だと言われ、慌ててバスを降りた。どうりでたくさんの人がここで降りたわけだ。瑞芳の駅からたぶん20~30分くらいだっただろうか。
バス停のすぐ前が展望台のような場所になっていて、雨なのにたくさんの観光客で賑わっていた。ここは眺望が開けていて、遠くの海まで望むことができた。
少しの間景色を眺めた後、いよいよ九份のメインストリートに入っていくことにした。バス停から少し歩いたところに、セブンイレブンがある。このセブンイレブンの脇に細い路地の入り口があり、ここからが九份の有名な路地となっているのだ。セブンイレブンのあたりから、もうすでにたくさんの観光客があふれている。私たちもその観光客にまざって路地に入っていった。
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