チェックインをした後、搭乗口近くの売店を見てたら、“カツサンド寿司”というものを見つけた。これはどうやら広島空港名物の食べ物らしく、パンではなく、寿司にはさまれたカツサンドなのだ。すごくおいしそうなのでさっそく買ってみた。3つ入りで880円。ベンチに戻り、夫とさっき買った呉ビール“海軍さんの麦酒”と“鯨ビール”で乾杯しながら食べた。
このカツサンド寿司、ものすごくおいしかった!カツの甘いソースと、少しだけ間に挟まっているキャベツのマヨネーズ、それに酢飯がものすごく合っていて、私にとってはまさに絶品の味だった。どうしてこのカツサンドがもっと全国的に有名にならないのか不思議なくらい。ぜひ関東でも売って欲しい。あまりのおいしさに、結局これだけでは足りず、夫が単品のカツサンド寿司を買いに走ったほどだった。
なお、単品のものはチーズカツサンドで、310円。けっこう大きい。これももちろんおいしかった。
“海軍さんの麦酒”はピルスナー、ヴァイツェン、アルト、ケルシュなど種類があるのだが、私はピルスナーを買った。夫は“鯨ビール”というのを飲んだのだが、どちらもおいしかった。旅行に来ると、こういう地元産のビールをついつい買いたくなってしまう。
思わぬところで最後に広島名物のおいしいものを食べられ、大満足して飛行機に乗り込んだ。帰りもやっぱり優先搭乗で一番乗り。窓側2席に乗った。バギーを預けるため、息子を降ろしたら、ぱっちり覚醒。でもぐっすり眠って疲れが取れたせいか、ご機嫌でほっとした。
飛行機は時間通り離陸。ややかすみがかっていたものの、帰りも地上の景色がよく見えた。やっぱり広島空港は山の上にあるらしいということが見て取れた。
離陸して少しすると、飛行機はものすごい大きな都市の上を飛んでいた。少し前に機長からのアナウンスで、「飛行機は大阪と京都の上を通過する」というのがあったので、たぶん大阪なんだろう。すごく広い面積にわたって開けた大都会だったので、大阪の大都会ぶりをあらためて実感した。
帰りの機内では、子供用サービスにかわいいハンカチをもらった。そういえば往きの飛行機ではシールをもらった。島根旅行の時などはおもちゃをもらったりしたので、路線によってサービスが違うみたいだ。
息子は帰りの飛行機ではずっとご機嫌にしていてくれたので、飛行機の中では何のトラブルもなく羽田空港に着いた。こうして無事に広島から帰ってきたが、宮島の厳島神社での結婚式、という貴重な経験もできて、本当に良かったと思う。
ただ、尾道に行ったり、宮島に行ったり、呉まで行ったりしたので、結局どの町も中途半端にしか見られなかった。特に広島なんて駅前しか見ていない。市内のお城や原爆ドームなどぜんぜん見てこなかった。
呉も2つの博物館に行ったくらいで、本当に駆け足だった。観光の面では足りないことばかりだけど、でもその分移動のために色々な交通機関を使うことができて、これはこれで充実した旅行だったと思う。何よりいろいろな乗り物に乗れたことで息子は大喜びだった。見たりないところはまたいつかのお楽しみ、ということにしておきたい。
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