『文学のこみち』は、山頂の千光寺公園から千光寺に続く約1kmの山道で、尾道ゆかりの作家や詩人の作品が刻まれた25の文学碑があちこちに立っているらしい。
『文学のこみち』なんていうロマンチックな名前なので、緩やかな散歩道を想像していたけど、けっこう急な坂道だ。階段も多い。山の斜面を下りていくのだから当然かもしれないが。
そしてこの道沿いには、奇岩というか巨石がごろごろしているのだ。この山自体がもともとこういう巨石がたくさんあったところなのだろうか?不思議なくらい巨大な石が、まるで門のように連なっているところもあった。巨石や奇岩群があるところというのは、何か神秘的な感じがするので、ここに千光寺を造ったのにもきっと何か訳があるのだろう、なんて思ってしまう。とにかく本当に神秘的な感じのする山なのだ。
千光寺を創建したのは空海だ。空海は色々な伝説がある人なので、その空海が創建したというのも気になる。この場所には何か特別な力があり、それに気づいた空海がここにお寺を創ったのではないのか・・・などと考えながら坂道を下りた。
けっこうきつい山道だったけど、息子も一生懸命歩き、無事千光寺に着いた。大きな壁みたいな岩の間を通り抜けると、眺望の素晴らしい表の部分に出る。岩の壁の間を通り抜けたところに、お線香をあげるところがある。そこにおばさんが座っていて、「弘法大師様(空海)へお線香をあげていってください」と勧められる。お線香は1本30円。もちろん自由なのだろうけど、迫力あるおばさんだし、前の人たちの流れに乗って、私たちもお線香をあげていく。
お線香に火をつけてあげる動作が面白かったらしく、息子がしきりにやりたがって困った。ぐずぐずしているとそのおばさんに怒られそうなので、そそくさとそこを立ち去る。
千光寺は山の斜面に建っているので、景色が素晴らしい。はしっこのほうには鐘つき場みたいなのがあり、その辺からも尾道の素晴らしい眺望がのぞめる。
先ほどのおばさんが言うには、「この鐘は大晦日のNHK行く年来る年の除夜の鐘の場面で出てくる」とのこと。さすが有名なお寺だ。
鐘つき場は斜面に突き出すような感じで建てられている。普段は鐘はつけないみたいで、見学のみ。景色は本当に素晴らしかった。
次は本堂に行ってみる。息子は朝早くから活動し、山道を歩いたりして疲れがたまっているためか、やたらテンションが高い。あちこちをうろちょろ走り回ったりしている。お寺は山の斜面にあるので、端のほうに手すりがあるものの、息子がうっかり落ちてしまうのではないかと心配になり、あちこち走り回る息子を見守りながら見学するのがけっこう大変だった。
本堂でもお線香をあげて大師様を拝む。ここもお線香代は30円。本堂からも見晴らしは抜群。それにしてもすごいところにお寺を創ったものだと感心する。千光寺は806年(先ほどの艮神社と同じ?!)創建なのだが、あの時代にこんなところによく創れたなーとつくづく思った。
それにこのお寺の周りには、さらに巨石というか奇岩がごろごろしていた。
先ほどロープウエイからも見えた一際目を引く奇岩だけでなく、その他にも大きな岩がごつごつ突き出している。特に巨岩が多いところに、何か意味があってわざわざお寺を創ったのかもしれないと思うほどだ。
本堂の横の方に歩いていくと、ものすごい岩場があった。そこに階段があり登ってみると、昔修行に使っていたというくさり山というところに出た。岩に鎖がかかっていて、その上の山に登れるらしい。
上がどうなっているのか気になったので登ってみたかったけど、息子を連れて登るのは無理だし、かなり急な斜面で大変そうだったので結局やめた。
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