私に抱っこされて見ていた息子も、最初は見慣れぬ光景に目を奪われ、けっこういい子に見ていた。ところが手すりを越えてすぐそこに、親族などの参列者がずらっと座っていたのだが、あろうことかその端っこの、私たちに一番近いすぐそこに、夫が座っていたのだった。
夫の存在に息子が気づいたら、絶対に「おとうさーん!!」と騒ぐに決まっているから、私はずっと知らん顔をしていた。が、さすが息子。しばらく式を見ているうちに、夫の後姿に気づいてしまった。
私に「あれ、おとうさん?」と聞いてきたので、もちろん「違うよ」と答えた。すると「じゃあ、人(ただの人という意味)?」というので、「そうだよ」と答える私。
最初はそれでだまされたかと思ったが、やはり大好きなお父さんであるから見間違うはずもなく、私が適当にあしらっても完全に夫であるということに気づいてしまった息子であった。
それからはもう大変で、「おとうさーん!」と大声で呼んだり、「おとうさんのところに行く!」と言って、手すりを乗り越えようとしたり、脇のほうに親族専用の通路みたいなのがあることに気づき、そこへダッシュして中に入ろうとするのであった。
手すりで隔てられているだけで、すぐそこにいた夫は当然気づいたみたいで、ちらちらこちらを振り返って手を振ったりしていた。私はもうなだめるのに必死で、抱きかかえて息子を押しとどめ、しばらく手すりのところから離れ、式が終わるのを待つのであった。
幸い、式はそれから間もなく終わった。ただ今度はみんなで出てきて集合写真を撮るみたいだった。新郎新婦と親族たちがばらばらと出てきた。それにまざって夫も。ここでやっと息子は念願のパパと再会。「おとうさーん!!」と大喜びで抱きつく息子であった。
写真撮影は、海の方に突き出た通路で行われるらしい。親族がみんな並んでの集合写真。私も観光客にまざって自分のカメラでパチリ!遠くからだったので、あまりうまくは撮れなかったけど。
この写真撮影で、とりあえず式は終わりみたいだ。あとは数時間後に行われる披露宴まで自由時間。その間にまた親子3人でその辺を観光することにした。
とりあえず夫の親戚たちに挨拶をする。遠くに住んでいる親戚には、今回息子を初めて会わせることができた。いい機会であった。もちろん夫の両親も来ていたので、じいじとばあばとも会って喜ぶ息子。一通り挨拶を済ませ、それからいよいよ観光に向かうことにした。
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