しばらくベンチで休み、少し楽になったところでまた歩き出した。千光寺をあとにし、山を下りることにした。
山道は雰囲気の良い階段道が多い。
坂はちょっと急だけど、山の緑がとてもきれいだし、散歩にはちょうどいい。ただ歩き出したらまたどんどん具合が悪くなり、私はあまり景色を楽しむどころではなくなっていた。
息子も疲れが出てきてどんどん機嫌が悪くなり、夫ではなく私に抱っこをせがむ。でも私も抱っこするどころか抱っこしてほしいくらい体調が悪くなっていたので、ごまかしながら、息子を歩かせ下りていった。
下りている途中に公衆トイレがあった。
珍しくきれいな公衆トイレだったので、ここに入って用を足す。少しお腹がすっきりしたので、このまま回復することを期待し、また歩き出した。が、やっぱり回復せず、お腹の張ったような苦しさとだるさはどんどん増していった。
途中右の小道に曲がり、“志賀直哉旧居”を目指した。この小道が細い石畳の道で、趣のある町の細い路地といった感じだった。すごく好きな感じ。
曲がって少し歩けばすぐ着くかと思ったのに、なかなかたどり着かない。しかも地図がいまいちわかりにくく、本当にこの道を進めばいいのか自信がもてず、私は体調も悪かったので、途中でギブアップしてしまった。
もうどうにも体調が悪く、近くにあった階段の一段に座り込んでしまった。全身から冷や汗が出るような具合の悪さだった。胃のあたりに圧迫されるような痛みがある。もしかしてさっきの海鮮丼があったたのかとも思ったが、同じものを食べた夫は、ピンピンしている。
とりあえず私だけそこで休み、夫が息子を連れてその先の道を進み、志賀直哉旧居を見に行ってくることにした。
階段に一人で座っていたら、猛烈に眠くなった。腕に顔をふせ、うとうとしてしまった。内容は覚えていないが一瞬の間になんだかリアルな夢を見ていた。
すると近くに人の声がして、ハッと目が覚めた。夫たちが戻ってきたのかと思ったら、違う旅行者のグループだった。たぶん一瞬しか眠っていなかったのだろうが、このマイクロスリープで体がちょっと休まったみたいだ。少しだけさっぱりした気がする。
目が覚めて、少ししたら夫たちも戻ってきた。やはりこの先を少し行ったところに、志賀直哉旧居があったみたいだ。
見てみたかったけど、行く元気なく、あきらめる。そしてまた山を下りていく。
小道を戻り、山を下る坂道に戻った。この小道から出たところに、小さいお店があった。おいしそうなお菓子などを売っているお店で、元気であればもちろん試してみたいところだ。
だが、まだお腹の調子が悪いので、とてもじゃないけど何も食べたくない。夫だけ“ハッサク大福”というのを買って食べていた。1つ140円。夫によると「とてもおいしかった」という。
体調が悪いことが悔やまれてならない。
そのお店の先で、まっすぐ階段で下りる道の左側に幼稚園があり、幼稚園に沿って左に細い道が出ていた。こっちからでも下に下りていけそうだったし、風情のある路地って感じだったので、そっちに曲がって歩いていった。
ここは地元の人の道って感じだった。家の庭先や裏庭などを見ながら歩き、なんとなく生活感が漂っていていい感じだ。
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