とりあえず乗り物大好きな息子に、「お母さんと一緒にロープウエイ乗りに行こう!」と誘い、とにかくロープウエイに乗せてしまうことにした。私たちは路面電車とセットになったフリーパスを持っているので、このロープウエイも乗れる。先にも書いたけど、このロープウエイは往復でなんと1800円もする。でもフリーパスがあれば何度も乗れるので、お得感が大きい。あとでまた乗ろうと思う。
ロープウエイ乗り場まで階段を昇る。ロープウエイは小さめのゴンドラが、あとからあとからどんどん来る。それほど待つことなく、私たちもロープウエイの一つの箱に乗った。次から次へと来るので、これなら他のグループの人と相席(相室?)になることなく、私たち親子だけで一つのロープウエイに乗れるので、道中気を使わず気楽で良い。ホッとした。
でも、そう思ったのは最初のうちだけだった。というのもロープウエイが乗り場を出てしばらくして、ふと周りの景色を見たら、ものすごい高さのところをゆらゆらと揺れながら吊り下げられ、山の上に登っていることに気づいてしまったのであった!
それはもうすごい光景だった。弥山は霊峰として崇められ、今でも原始林が残されており、そのために厳島神社とあわせて世界遺産に登録されている。その手付かずの原始林の濃い緑の山が目の前と足下に広がり、そのはるか上を私たちが乗ったロープウエイがぶらーっと移動していくのだ。
その原始林の緑は、普段私たちがその辺の山で目にするような緑ではなく、なんというかもう吸い込まれそうな感じの、なんか異様なくらい青々とした山だったのだ。
手付かずの原始林だからだろうか、ところどころ枯れたような感じの葉のない大きな木が電信柱のように突き出ている。青々とした深くうっそうとした木々といい、電信柱のように突き出た枯れた大きな木といい、全てが人間の手がまったく入っていない自然の迫力を感じた。普通の山とは何かが違う。その緑や木々の濃さは、まさに人間が入っていくのを拒んでいるような、そんな感じを私は受けた。
そして目の前にはものすごい角度の急斜面がせまっている。そこをロープウエイは登っていくのだ。ロープウエイの高さと言い、目の前の急斜面といい、恐ろしいほどの迫力のある美しい自然のため、全てが怖いと思ってしまったのだった。
特に私は高いところがけっこう苦手である。だからロープウエイのこの高さでさえ怖いのに、この吸い込まれそうな緑とこれからさらに登っていくであろう急斜面を目にして、一気に血圧が下がるような冷や汗が出てきたのであった。
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