尾道には“千光寺”という有名なお寺が千光寺山にあるのだが、この山の頂上へは千光寺山ロープウエイに乗って行ける。千光寺山はそれほど大きくない山だが、頂上の展望台に登れば、目の前の瀬戸内海や島々などが見える絶景スポットらしい。
千光寺は山頂からちょっと降りたところにあるのだが、山頂からは“文学のこみち”などをつたって行けるらしい。だから私たちもこの“千光寺山ロープウエイ”に乗ってまずは山頂を目指し、そこから千光寺に歩くことにした。
再びロープウエイ乗り場に戻り、時刻表を見てみると、ロープウエイは15分間隔で運行されていた。
次のロープウエイが出るまで少し時間があったので、隣の艮神社(うしとらじんじゃ)をちょっと見学してくることにした。
ロープウエイ乗り場の横に、ひっそりと鳥居があり、見た目は小さそうなのだが鳥居をくぐって中に進むと、奥行きがかなりあって本殿などはすぐ見えない。見た目よりもかなり立派そうな神社である。
山を背にして建っているので、階段をいくつか登っていかなくてはならない。息子を遊ばせながら階段を登っていったら、途中で早くもロープウエイの時間となってしまった。神社の境内に入ってみてわかったのだが、この神社、境内の雰囲気やちょっと見えてきた神社の建物の感じからしてなかなか格式のありそうな神社だ。せっかくなのであとで山を降りて来たらまたぜひ見学に来ようと思い、この時は見学をあきらめ、ロープウエイに乗るため乗り場に戻った。
ちなみにこの後千光寺などを見学して山を降りて来る頃には、あとで詳しく記載するが私の体調が悪くなってしまい、結局この艮神社を見学することはできなかった。残念。
帰って来て調べてみると、やはりこの艮神社、なかなか歴史のある神社みたいだった。平安時代初期の806年創建の神社で、尾道最古の神社だという。境内には樹齢900年の楠木の大木があったりもするらしい。さすが歴史のある神社は違う。だから境内に入った途端、独特の格式がありそうな雰囲気を感じたのかもしれない。
境内には巨石もあるらしい。これはこの山全体がそうだった。千光寺のあたりにも不思議な巨石がたくさんあり、そのせいか山全体が神秘的に見えた。
結局艮神社のこういうもの全部が見られなかったので残念だった。
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