とそこへ突然私の携帯が鳴った。誰かと思ったら、夫の父からである。何かと思って電話に出たら、お義父さんから意外なことを聞かされたのであった。
それは「新郎(夫のいとこ)の両親に、実は私とちび猫が一緒についてきているということを話したら、ぜひとも二人とも披露宴に出席してくれ」とのことだった。
これはもうびっくり!というか、こういう展開はある程度予想できたので、そんな気を使わせてはいけないと思った私たちは、あえて新郎やそのご両親には私たちが付いて来ていることを報せていなかったのだ。
お義理で呼ぶようなことをさせては申し訳ないと思ってふせていたのに、結局その通りになってしまっては私も困ると思い、もちろんその場で即座にお断りする。「呼ばれていないのにこれじゃまるで押しかけたみたいで申し訳ないです!何しろ披露宴に出るような格好だってしていないし・・・」とひたすら断る私。
ところがどっこい。ご両親はもうすでに披露宴の席を増やす手はずを整えてしまったし、しかも今夜私たちが岩惣に宿泊する手配まで済ませてしまったというのだ!これにはかなりびっくり。たぶん出席する親族みんなが岩惣に宿泊しているので、私たちにもどうぞという意味で気を使ってくれたみたいなのだ。
でも私たちは本当に勝手についてきただけである。夫の結婚式出席をいいことに、ついでに広島旅行をしようという軽い気持ちだけだったのだ。なのに披露宴や岩惣宿泊まで用意してもらうなんて・・・。私たちが遠慮しようと、もう手配はすべてすんでしまったということなので、呆然としながら電話を切る私であった。
私が「旅行だ旅行だ♪」と軽い気持ちでついてきたのが、どうやら相手にとってはかなり迷惑な状況になってるだろう展開に、冷や汗+胃が痛いくらいの茫然自失の状態でその場に立ちすくむ私たちであった。
結婚式というのは莫大なお金がかかるイベントだ。しかも披露宴が行われる会場は、かなり高級旅館そうな岩惣という旅館だ。そこへ私と息子が二人突然参加するだけでも迷惑なのに(ちゃんと2名分用意したという)、さらに私たち家族のために今夜の部屋まで用意したという。そこまで考えると、私たちのせいでいったいいくらの損害が出たのだろうとくらくらする私であった。
ただその話を伺ったとき、ご両親としては「ぜひとも一緒に祝ってほしい」という気持ちが強いということだったので、結局はその言葉に甘えることにしたのだった。
こうして、これから宮島観光をして何かおいしいものでも食べようかとたくらんでいた私たちだったが、この後披露宴に出席することが急遽決まったので、とりあえず観光はあとにまわし、披露宴が行われる岩惣へ直行することにしたのであった。
それにしても、自分の姿を見直し「こんな格好で披露宴か・・・」と気が重くなる私。それもそのはず、普通の旅行だったので、かなりカジュアルな格好をしていたのだ。ただかろうじてワンピースみたいなものを着ていたのが不幸中の幸いだったかもしれない。これがジーパンだったら・・・と思うと、ぞっとするのであった。
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