電車の窓から景色を眺めていたら、あっという間に宮島口に着いてしまった気がする。
駅を出て、5分くらい歩いたところに港がある。そしてさすが世界遺産になっている観光地に向かう道、それほど大きくない道路を横切るためにも、立派な地下道が整備されている。しかもエレベーターも2つずつついているのだ!素晴らしい。
エレベーターで道を横切り、さらに港に向かって歩く途中、さっそくもみじまんじゅうのお店があった。そのお店は、ガラス越しに機械でもみじまんじゅうがどんどん作られている様子が見られる。機械で次々に作られるもみじまんじゅうともみじまんじゅうの甘い香りに息子釘付け。ガラスにべたーっとくっついて、どうしても離れようとしなかった。
お店の人には申し訳ないが、あたりにまだほとんど観光客もいなかったので、しばらくそこで見学させてもらう。私たちは道に置いてあるベンチに座って、息子が飽きるのを待った。
それにしても親になると、嫌でも待つことが多くなる。というか、「これでもか」というほど、日々忍耐力を養われるようなことの連続のような気がする。小さい息子といると、自分のペースで生活するのではなく、息子のペースにあわせねばならなく、私のようにずっと自分の好きなように生きてきた者にとっては、これはある意味試練ではないかと思うほどだ。まあ自分の子どもというのはすごくかわいいものなので、もちろん辛いことばかりではないのだが、それにしても・・・忍耐力を養われるのだけは確かだと思う。
でもこれって看護師の時代にも思ったな。病棟で働いているとき、患者さんは体が弱っている人や不自由なかたが多かったから、トイレの介助や食事の介助、歩く介助など全てにおいて患者さんのペースにあわせなければならなかった。健康な私からすると、かなり待つことが必要とされた。これってやってみると意外に難しいことだったのだ。
特に看護師はやらなければならない業務が山とあり、「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ。あ、あれもやっていない!」と気が焦ってばかりいる。そんな状況の中で患者さんのペースにあわせるのは、思った以上に大変だった。いかにイライラしないで、患者さんに優しい態度で接することができるか・・・日々、忍耐力を試されているような気がしたものだ。
今もあの時と同じだなーなんて思ったりする。私は看護師になるまでの人生が、自分の好きなように、自分が好きなことばかりを追求してきたから、私にとっては必要なことなのかもしれないなーと思うのであった。
ただ、いつもはこんな風にばかりは言ってられず、イライラして息子に当たったりする私だけど、この時は夫とのんびり話しでもしながら待つことにした。そのうち息子は見学しながら便意までもよおしたらしく、ちゃっかりウンチまでしてすっきりして再び歩き出すのであった。
そこから船着場まではすぐだった。船着場のところにはお土産売り場などが集まったお店があり、そこの中のトイレでおむつ交換をしてから船に乗る。
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