帰りは終点の広島駅ではなく、1つ手前の“猿猴橋町”(えんこうばしちょう)という駅で降りる。ホテルはここの駅からすぐ近くなのだ。路面電車の停留所を降りてすぐにホテルなので、とても楽だった。
ホテルの部屋に戻り、少し休んだ後、私は今日こそはホテルの大浴場に入ってくることにした。女性が利用できるのは、たしか21時くらいまで。早めに行くことにした。
大浴場は10階にある。男女入れ替え制で、女性が入る時間は入口に鍵がかかっており、女性だけあらかじめ暗証番号を教えられ、それを使って入る仕組みになっている。
大浴場に入ると、私のほかに若い女性が1人きりしかいなかった。“展望大浴場”というだけあり、浴室の窓からは外の景色がよく見えた。私が入ったのは19時ちょっとすぎだったのだが、ちょうど夕日の沈む時間だったみたいで、ビルの谷間に沈んでいくオレンジの太陽が見えた。
夕日が沈むくらいの時間だったので、まだまだ外は明るさが残っており、浴室の広さもあいまって、開放的な雰囲気の中お風呂を楽しんだ。高級な感じはしないけど、やっぱり客室の狭いユニットバスよりもずっと良い。ただお湯がちょっとぬるめだったのが残念。サウナはかなり熱かったので、サウナとお風呂を交互に楽しんでから部屋に戻った。
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