とりあえず獅子岩駅の建物の周辺をぶらぶら歩いてみた。するとここにも鹿が!すごい、こんな山の上まで鹿がいるとは。山頂への道沿いの柵の外の植え込みみたいなところに、何匹もの鹿がゆっくりとお昼寝をしていた。
ところがここにいるのは鹿だけではなかった。なんと野生の猿もたくさんいたのだった。しかもすぐそこに・・・。それはもう間違って踏んでしまいそうなくらいすぐそこに、あそこにもここにも猿たちがのんびりと寝そべっているのであった。こんな近くで野生の猿を見るのは、息子はもちろん私だって初めてである。鹿だけでなく猿もすぐそこにいるので、息子はもう大喜び!まだ怖いものを知らないせいか、どんどん近寄って触りそうな勢いだったので、危ないからそれは止めておいた。
不思議なことに、ここにいる鹿も猿もなぜかみんなすごく眠そうに、木陰や建物の影で眠ったりくつろいでいた。中には野生とは思えないほど警戒心ゼロで、ベターっと地面に寝そべっている猿もいる。ものすごく気持ち良さそうな顔で。
あとは授乳をしている親子猿もいた。それもすぐそこで。もちろん触ろうと思えば触れるすぐ足元の建物の影である。赤ちゃん猿はすごく小さくてかわいかった。こんなに小さくてかわいい赤ちゃん猿を見たのは初めて。あまりのかわいさに感動の声をあげてしまったほどだ。
この授乳している猿を見たうちの息子は、すごく得意げな声で「ねー、お猿さん、おんもで(外でという意味)オッパイを飲んでるよ~!おかしいね!」なんて言っていた。うちの息子は2歳半にもなるのにまだオッパイを飲んでいるのだが、さすがに外で飲まれるのは恥ずかしいので、私が「お外でオッパイは駄目だよ!恥ずかしいよ!」といつも言い聞かせている(といっても、飲むときは飲むのだが^^;)。だからここぞという感じで、自分はすっかりお兄さんぶって猿のことを馬鹿にしたのだと思う。というか自分もよく飲んでいるので、ぜんぜん馬鹿にできないのだが・・・。
他にも木陰でのんびり蚤取りをしている猿とか、とにかくみんな無防備な状態でそれぞれくつろいでいた。
こんなすぐ近くで野生の鹿や猿と触れ合えて、思わぬ収穫だった。ここまでだけでも来て本当に良かったと思う。
そしてまた夫がいるときにあらためて山頂を目指すつもりだったので、とりあえず獅子岩駅周辺の観光を終わりにして、再びロープウエイ駅の建物の中に入った。
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