10分ちょっとであっという間に終点の白市駅へ着いた。乗り換えの駅なので、かなり大きい都会的な駅を想像していたのに、白市駅はびっくりするほど小さく、かわいらしいローカル駅だった。こういう駅、すごく好きだなー。懐かしい感じだ。
ここからは電車の旅だ。駅の路線図を見ながら切符を買う。尾道までは40分くらいなのだが、料金は740円。やはり高い気がする。路線図を見ていたら、倉敷まですぐ行けそうな感じだ。倉敷も一度は行きたい町のひとつである。
切符を買ったら、ちょうどそこに電車が入ってきた。これはグッドタイミング、というかちょっと早すぎるくらいだ。というのも、この駅ののんびりした感じが好きだったので、もうちょっとここでくつろいでいたかったのだ。
でもこれを逃したら次はどのくらい待つことになるのかわからないので、急いで改札を通ってホームへ。私たちが乗る方向の電車は、ラッキーなことに改札を入ってすぐのホームだった。
電車のドアの位置がホームから高く、バギーに乗ったまま眠っている息子を「よっこらしょ」と持ち上げようとしたそのとき、なんだかおかしいことに気づいた。そうだ!夫があまりにも身軽すぎるのだ。私はバギーを押しているのに、夫は手ぶら。「あれ、手ぶらでいいんだっけ?」と不審に思い、次の瞬間「あっ!!スーツケースを持っていない!!」ということに気づいたのだった。
スーツケースを持っているはずの当の夫は、まったく気づく様子もなく、乗る直前になっても呑気に電車の写真を撮っている。超焦りまくった私は、「ちょっと!!スーツケースはどうしたの?!」とヒステリックな声をあげる。すると夫も一瞬のうちに青ざめ、あたりを見回すがホームのどこにもスーツケースはない。そして何かを思い出したように、ものすごい勢いで改札を走り出ていってしまった。
“あ~あ。せっかくちょうど良く電車が来たけど、こりゃ次の電車だな・・・”とも思ったが、そんなことよりも今はスーツケースが気になる。貴重品こそ入っていないが、旅行中に必要なもの、すべてが入っているのだ。特に息子のものがないのは非常に困る。なかったらどうしよう・・・なんて思っていたら、幸いなことにすぐに夫がスーツケースを持って戻ってきた。
しかも電車の停車時間が思ったよりも長かったため、本当に閉まる直前にバギーとスーツケースを押している私たちも電車に滑り込むことができた。本当にラッキーだった。
本当に全身の力が抜ける思いで、電車の席に座り込んだ。ローカル線らしく、車内はすごくすいていた。席に落ち着いたところで、夫に詳細を聞いた。さっきバスから降りたとき、駅舎の写真を撮るのに夢中になり、降りたところでそのまま忘れてきてしまったという。小さな駅だったので助かったけど、本当に気をつけてもらいたいところだ。
こんな騒ぎがあっても、息子はまだバギーに乗ったままぐっすり眠っていた。私たちもやっと落ち着き、しばしローカル線の旅を楽しんだ。電車は山間を進んでいく。本当に懐かしい感じの田舎の風景だ。
電車は1駅区間が長く、しかも車体が古いせいか、やたらガタゴト揺れた。最近では珍しいほどの揺れで、それがまたローカル線っぽかった。ただ40分間ずっとは疲れたが。
電車はずっとのんびりした田舎の景色だったけど、あるトンネルを越えた途端、大きな町に出た。どこだろうと思っていたら、三原駅に停まったので、ここが三原市なんだろう。今までずっと山間の景色だったので、ずいぶん大きな町に思えた。
尾道に行くには、ここで一度乗り換えなくてはならないみたいで、慌ててホームの向かいに停まっている電車に乗り換えた。私たちが乗ると電車はすぐ出発。この電車は岡山行きみたいで、尾道は三原駅の次の次の駅だった。
三原駅から二駅だったので、すぐ着くだろうと思っていたら、15分くらいかかった。やっぱり駅区間が長いみたいだ。結局、空港から尾道までは約1時間くらいかかった。
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