お風呂に入った後、食堂に朝食を食べに行く。昨日借りたのに、まだ着ていなかったかわいい浴衣を着て朝食に向かった。夕べはだるくて浴衣を着るのも面倒だったのだ。私は赤い模様の浴衣を借りたのだが、これが予想以上にかわいく、もらって帰りたいくらいだった。これだけで朝からうきうきした気分になる。
朝食は銘々に用意された食事のほか、サラダと牛乳のバイキングコーナーがついている。食事の内容は、のどくろというあまり獲れない魚の干物や、宍道湖のしじみのお味噌汁、湯豆腐に温泉卵などである。やはり全体的に薄味で上品で、どれもすごくおいしい。息子は温泉卵に湯豆腐、ご飯をもりもり食べた。バイキングコーナーのサラダも新鮮な生野菜でおいしかった。
ご飯を食べ終わる頃には8時を過ぎていたので、急いで私たちの部屋に戻り、みんなで記念すべき第1回目の“だんだん”を見た。歌の部分から松江城や出雲大社が出てくるし、第一話は松江が舞台になっている部分がほとんどで、みんなで「あー、あそこだ!」などと大騒ぎしながら見た。それに昨日のガイドさんの話を聞いた今は、なぜ竹内まりやが主題歌を歌い、ナレーターをやっているのかもすごーく納得。この時のみんなのはしゃぎぶりは、まるで自分たちの住んでいる町が舞台になったかのようなはしゃぎようだった。
私と夫はドラマとかあまり興味ないので、今までも朝の連続ドラマなんてまったく見ていなかった。でもこれだけはちょっと見続けたいねということで、旅行から帰ってきてからも頑張って見続けた(見られない日はビデオに撮ってまで)。が、結局10回も見ないうちに面倒になり断念。最後はいったいどうなったんだろう?とちょっと気になる。
テレビを見終わった後、帰る準備を始める。いい旅館だったので、もう1泊くらいしたいところだ。息子もいつもと違う賑やかな旅行がとても楽しかったみたいで、自分からどんどん姉たち家族の部屋に遊びに行き、いとこたちと楽しそうに遊ぶのであった。息子の楽しそうな様子を見て、「みんなで旅行に来て本当に良かったな」と思う私たち夫婦であった。
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