たび猫の島根・鳥取旅行記

旅行1日目

日御碕(ひのみさき)へ

 次は日御碕(ひのみさき)というところに行き、そこにある食堂で海鮮丼を食べるつもりで車に乗り込んで出発した。ここから日御碕まではそれほど遠くないらしい。

 また出雲大社の前を通り、少し走ったらすぐに海岸沿いの通りに出た。出雲大社のところからは海が見えず、山を背にして建っていたので、こんなに海が近いところだとは思えなかった。そこからはほぼ海岸沿いに車は走る。海岸沿いの景色はとてもきれいだったけど、夕方になっていたこともあり、なんとなく日本海っぽい寂しさも漂っていた。

 しばらく走り、日御碕に着いた。ここには灯台が建っており、そして夕日がきれいで有名なところらしい。駐車場のすぐ近くに、お土産屋さんや食堂が何件も並んでいるところがあり、そこを抜けてしばらく歩くと、灯台と岬にたどり着くらしい。

 夕方だったこともあり、何件もあるお店にはお客さんの姿があまりなく、私たちが通るとそれぞれのお店のおばさんたちから呼び込みがけっこうかかる。店先でイカ焼きやサザエのつぼ焼きを売っているところが多く、それについつい惹かれてしまう。

 何件かのお店をのぞいてみたが、どこも値段は同じらしいので、1つのお店でイカ焼きを1つ(300円)、サザエのつぼ焼きを1つ(200円)買ってみた。

 イカはけっこう大きいのにやわらかくてとてもおいしい。サザエのつぼ焼きも、安いのに普通においしく、大満足である。

 そしてその何件ものお店の中に、目当ての海鮮丼のお店があった。眞野商店という食堂だ。ここのお店に限らず、同じような海鮮丼のメニューのお店が数件あり、どれが一番おいしいのかわからないので、私たちはとりあえずこのお店で食べることにした。値段はどこも似たり寄ったりだった。なお、この辺のお店はだいたい16時頃閉まってしまうので、私たちが行った時は閉店間際だったみたいだ。

 ここで、ヒラマサという日本海で取れる魚がたっぷりのった海鮮丼をみんな頼んだ。ヒラマサという魚のほかに、甘エビやイカ、イクラなどものっていてボリュームたっぷりだ。それにお味噌汁とおしんこがついたセットになっていた。

 ヒラマサは、はまちみたいな味の白身の魚でおいしい。やっぱり海鮮丼はおいしいなーと幸せな気分になった。海の近くに来た甲斐があった。ただ関東と違うのは、海鮮丼に特製の甘しょっぱいたれをかけて食べることだった。甘党の夫は、「すごくおいしい!」と感動して食べていた。たしかにそのたれで食べる海鮮丼はおいしかったけど、やはり私はできればわさびしょうゆをかけて食べたいところであった。

 ちなみに夫の両親は九州出身で、たしか九州の人も甘い味を好むと聞いたので(ケチャップとかも関東などよりも甘くできているらしい)、九州出身の両親に育てられた夫には合っていた味なのかもしれない。こっちは出雲そばのつゆも甘めだったし、このたれも甘め。この後も何かと甘めのたれが出てくることがあったので、きっとこっちの人も九州同様、甘めの味を好むのかもしれない。

 でもなんだかんだ言っても海鮮丼はおいしく、大満足でお店をあとにし、いよいよ岬まで歩く。お店のあたりから徐々に坂を下り、海の方に向かった。昼間は暑いくらいだったけど、夕方になりまた大分寒くなってきていた。海風のせいもあるのだろう。

 お店のところから少し歩き、灯台のところまで来たときには16時半を過ぎていた。灯台は白い石造りのなかなかきれいな灯台だ。せっかくなので灯台を登って見学しようとしたら、見学時間は16時までだった。残念。

 灯台はあきらめ、そのまま遊歩道を歩く。ここの岬は遊歩道が整備されており、岬をぐるりと一周できるようになっていた。岬は海に突き出したごつごつした岩場なのだが、ここの遊歩道が意外なことにちゃんとバリアフリーになっており、ベビーカーでも何の苦労もなく、ずっと歩いて周れるようになっていたのだ。これには助かった。

 息子はベビーカーには乗らず、はしゃぎながら遊歩道を嬉しそうに走り回っていた。岬には松の木がたくさん生えているのだが、この辺は風が強いのか、松の木はみんな陸のほうに向かってなびいた格好で生えている。なんだか海の荒々しさを感じる。

 ここから眺める景色はとてもきれいで、海も美しいのだが、岬に打ち付ける波はけっこう激しい。いかにも日本海といった情景を思わせるものだった。ぎりぎりまで行って海の波を眺めると怖いくらいだ。

 ここは夕日がきれいで有名な岬らしいのだが、残念ながらこの日は昼間は晴れていたが、この時間は水平線に近いところは雲が立ち込めていて、夕日は拝めなさそうだった。とりあえず岬をぐるりと1週して、景色だけを楽しんだ。途中、すぐ近くに経島(ふみしま)というとても小さい島も見えた。
岬の道は海風に吹かれけっこう寒く、景色を見ながら早々に元来たところに戻っていった。息子は楽しかったみたいで、けっこうな距離があったのにも関わらず、ずっとよく歩いてくれた。

 先ほど食事をしたお店が並んでいるところに戻ってきたら、お店はもうすでに全部閉まっていて、観光客もほとんどいない。岬に行く前に食事をしておかなかったら、危なく食いっぱぐれるところだった。

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