さて、やっと遅いお昼を食べ、お腹も満足したので、いよいよ松山城を目指した。ロープウエイの駅からお城まではちょっと歩く。でもその間も松山市内を見下ろせる見晴らしのいいところがあったり、公園みたいな広場があったりする。この公園みたいな広場は、いくつかお店などもあり、お花見の時など賑わいそうな雰囲気だった。
そしていよいよ松山城へ。入場料は500円。お城の中へはベビーカーのまま入っていけないだろうから、入り口のところで畳もうとしていたら、係りの人がそのまま預かると言ってくれた。ありがたい。息子を抱っこひもに入れ、いよいよ中へ。
お城を支えている石垣は、やはり大きくてびっしり積まれていてとても立派なものだった。
いつもこのような城壁を見ると、昔の技術はすごいなって思う。門も立派で大きい。壁を見上げると、敵を弓矢とかで迎え撃つためのものなのだろうか、ひさしのような形をした穴があちこちに見える。
先ほどの入り口からしばらく歩き、やっとお城の建物内へ入る。けっこうたくさんの人が観光に来ており、しかも内部はとても狭くて急な階段でどんどん上の階に登っていかなくてはならないので、けっこうあちこちで渋滞していた。息子は夫が抱っこしていてくれたのだが、あまりに急な階段で怖いくらいだ。
順路に従って、お城の中をどんどん天守閣に向かって登ったり進んだりしていくのだが、内部は本当に時代劇の世界だった。まるでNHKの大河ドラマの世界みたいで、ちょっとした広間では、今でも本当に侍たちが集まって会議でもやっていそうな感じである。
あちこちで城関連の展示物なども展示されていたのだが、私たちは素通り。とにかく天守閣目指してひたすら進んだ。途中の広間では、ビデオ上映みたいなものもやっていたが、その映像がかなり古い感じで、音楽といいなんだかおどろおどろしいものだった(私たちは立ち止まらずに通り過ぎたが)。
狭くて急な階段をいくつも登り、途中の階から見える景色はどんどん素晴らしいものとなっていく。そして最後の階段を登り、やっと天守閣へ!ここまで来ると、けっこう疲れて、汗も出てくる。しかし、天守閣の窓から外を眺めると、松山市内と瀬戸内海の素晴らしい眺めと顔にあたる風が最高に気持ちよく、疲れた体を癒してくれた。
天守閣にはたくさんの観光客がいて、四方にある窓全部が観光客で埋まっている感じだ。みんな思い思いに景色を眺めている。四方の窓にはそれぞれ目の前に見える景色と照らし合わせるよう地図があり、自分が見ている方角に何があるかわかるようになっている。
私はとりあえず、三津浜港の位置を確認した。秋山真之や正岡子規たちが、東京に向けて旅立っていったところだからだ。松山市からはそれほど遠くない距離なので、時間があればぜひ行ってみたかった。でも今回は無理そうなので、次の機会に訪れてみよう。
それにしても、天守閣から素晴らしい景色を見てつくづく思った。現在は高い建物が増え、見晴らしのいい景色というのは気軽に楽しめるようになっているが、昔はきっとこの山の上にあるお城くらいしか高い位置から松山市内を見下ろすことはできなかっただろう。だから、ここから見る景色は特別なものだったのではないかということだ。戦略上でも、精神的な面でも重要なものだったに違いない。それと、松山市内の真ん中のちょっとした山の上にあるこの松山城、私にギリシャのアクロポリスを思い出させた。
さて、天守閣からの景色も味わえたので、もう戻ることにした。階段を登るのも辛かったけど、帰りの下りも怖かった。とにかく狭くて急な階段である。夫が息子を抱えたまま、転がり落ちないかとそれが心配で、夫に口を酸っぱくして気をつけるよう注意しながら降りていった。途中すれ違った若い女の子たちが、「昔のお姫様とかはどうしてたんだろうね~。こんな階段、昔の着物じゃ登れないよ」と言っていたが、なるほどその通りだと思った。
無事に階段を降り、入り口のところまで戻ってくることができた。ここでベビーカーを受け取り、ロープウエイの駅まで戻る。途中の広場に、また坊っちゃん・マドンナの仮装のお二人がいた。ミュージアムで見た人たちとは違う人たちだ。複数の坊っちゃん・マドンナがいるらしい。
天守閣まで登り、かなり疲れたので、もう帰ることにした。ロープウエイに乗り、山を降りる。息子もだいぶ疲れたようだ。下のロープウエイの駅でひと気のないベンチがあったので、そこでこっそり授乳をした。
1歳そこそこの子どもを連れて出かけるときって、この授乳ができるかどうかがかなり気がかりな点である。特にまだ食事を満足に食べられない子どもは、かなり頻回に授乳が必要になってくる。だから出かける時に、この点をよく考えて計画を立てなければならないのだ。
そして万が一人前で授乳をやらなければならないときのために、授乳用の掛け物とかを用意して見えないようにしたりとかの準備も必要だったりする。この点が母乳で育てる大変さかもしれないが、でも考えようによってはミルクの材料を持ち歩くよりも楽かもしれない。とにかく、授乳やミルクや離乳食というのは、小さい子どもを連れて歩く時の大変さの一つであるには違いない。
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