常磐荘に帰るとすぐに夕食だった。今回ももちろん部屋食。子どもがいると、やっぱり部屋食のほうがありがたい。料理はHPに書いてあった通り、地元で獲れた魚介類中心の和食であった。仲居さんによると、なんとこの魚介類はこの旅館の社長がじきじきに釣って来たものだという。だから新鮮で、アジのお造りを指して、「魚の目が違うでしょう」と言っていた。
食べてみて納得。本当にどれもおいしかった。アジのお刺身からキスの塩焼き、ハギのから揚げとか、どれもシンプルな料理なんだけど素材のおいしさと上品な味付けで、本当に本当においしかった。ネットでの評判通りであり、大満足な味であった。
たしかこの旅館、食事を料金ごとに選べたのだが、私たちはとりあえず一番安い通常料金にした。でもこれで私たちには、量・質とも十分であった。新鮮な材料とシンプルな味付けで、ご飯がどんどん進み、二人でお櫃に用意されたご飯を全部食べてしまった。
夕食を食べ終わる頃には、息子がだんだん不機嫌になりごねだした。今日は疲れているだろうし早めに寝かしてしまおうと思い、夕食直後であったがすぐにお風呂に入ってしまうことにした。
ここのお風呂は温泉なので、9ヶ月の息子を入れても大丈夫か女将さんに確認したところ(お湯の刺激が強くないかとか)、うちの息子も毎日入っているくらいだから問題ないですよとのこと。ただ普通のお湯よりは温度が高いと思うので、長時間は入らないほうがいいとのこと。安心して3人で一緒に入ることにした。
旅館には一つのお風呂しかないが、鍵がかけられ貸切状態で内風呂感覚で入れる。私たちは夕食直後に入ったのでまだ早かったのか、どうやら一番風呂のようであった。浴槽はなかなか広く、悠々と入れる。
でもお座りも満足なハイハイもまだできない息子を置いておくところは無いので、片方が体を洗っている間に片方が息子を抱っこしていたり、そのあと息子を洗ったり、一人が湯船に入っている間に一人が息子を抱っこしていたりと、夫と二人で代わりばんこに作業をこなしながらの入浴となった。息子もハイハイができれば、私たちももっと気楽に入浴できたのかもしれない。
慌しい入浴となってしまったが、それでもこの温泉のよさは十分楽しめた。お湯は透明でさらさらしている。湯船のお湯は思ったほど熱くない。入るとちょうど良いお湯加減だ。自然に「はぁ~、気持ちいい~♪」という言葉出てしまう。脱衣場に書いてある説明を読んだら、源泉かけ流しで冬場の寒い時期しか加温もしていないという。
そしてびっくり!ちょっとお湯につかっただけで、お肌がつるつるになるのだ!あまりにつるつる加減に、大げさでもなんでもなく、同じくつるつるになった息子を抱っこして外に出ようとしたら、お互いつるつるでおもわずつるりと落としそうになったほど!感激の泉質であった。
もちろん、入浴後は体ぽかぽか、お肌ツルツルで、化粧水や乳液なんて必要ないくらいお肌が潤っていたのだった。久しぶりに本当に良質の温泉に入ったという気分になった。
お風呂から出てしばらく休むと、もう20時をすぎ、いつもなら息子を寝かしつける時間となった。でも久しぶりの旅行だし、もうちょっと旅行気分を味わいたい。それに息子も元気いっぱいで眠そうではないこともあり、ちょっと散歩に出かけることにした。
道後温泉本館のところに出てみると、夜になり電灯で明るくなった本館は、ますます妖しい雰囲気になっていた。夜でも観光客がまだまだ多く、とても賑やかでもある。入り口のところから中を覗いてみたら、かなり混んでいる。これではとてもゆっくり入れそうにない。
本館の入浴は、朝6時からやっているので、これは朝早く来たほうが良さそうである。
本館の裏のところにある、地ビールの飲める麦酒館をのぞいたら、こちらもまた混んでいる。それに今は夕食後でかなりお腹いっぱいである。ここもやはりまた明日の楽しみにとっておこう。
ハイカラ通りの商店街で、おいしそうないよかんソフトクリームを見つけた。ソフトクリームくらいなら食べられそうだったので、夫と一緒に一つを食べてみた。さっぱりしていて食後にちょうど良い。
夫はその他にも違うお店で、甘酒アイスというのを見つけてそれも食べていた。私も一口味見させてもらったら、まさに甘酒そのままの味だった。私は甘酒自体があまり好きではないので、一口で十分だったが、甘酒好きな人にはなかなか良いかもしれない。
デザートも食べ、道後温泉の夜の賑やかさも味わえ、満足して旅館に帰った。息子もご機嫌で眠りついてくれ、ほっとする私たちであった。やっぱり旅行に来て一番気になるのは、子どもの体調のことである。5月に痛い目にあっている私たちは、今回さらに慎重であった。しかも旅行の直前に鼻水をたらし始めたりしていたので、なおさらのことである。
しかし、いざ旅行に来て見ると、風邪っぽい症状はほとんどなくなり、機嫌もよくかなり元気な息子。むしろいつもよりもかなりご機嫌で元気なようでもある。そのご機嫌さといったら、生まれてきて今日が一番ご機嫌ではないかというくらい。本当に不思議なくらいだ。
この元気さは、旅行前から飲み始めたホメオパシーのせいなのだろうか。はたまた私たち両親の楽しさが伝わり、息子も楽しさを感じているからだろうか。
私は後者のような気がする。なぜなら普段から一緒に生活していると、驚くほど母親の心理状態というのは息子に伝わり、私が不安定だと息子も一緒に不安定になったりするのだ。だからもちろん楽しさも同じに伝わるのだろう。
旅行前は、こんな1歳にもならない子を飛行機に乗せてそんな遠くまで旅行に連れて行って大丈夫か、子どもがかわいそうなどという意見もあったのだが、やっぱり来て良かったと思う。親のわがままに付き合わされてかわいそう、という意見ももちろんあるかもしれないが、まずは親が幸せになることで子どもも幸せを感じることもできる、ということもあるのだ。
何事もいきすぎは良くないので、その辺のバランスを考えながら、今後もやっぱり旅行を続けようと思う私であった。
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