10時過ぎにやっと息子は目覚め、たっぷり眠ったからかご機嫌である。遅ればせながら、旅館を出発し、観光に出かけた。今日は松山市内のほうに行き、色々見る予定だ。まずは、松山城の山のふもとにある“坂の上の雲ミュージアム”を目指すことにした。
この“坂の上の雲ミュージアム”という存在を、私は今回旅行に行くことに決めて、るるぶを読んで初めて知った。そして『坂の上の雲』を読んで感銘を受けた者としては、これは行かなくてはならない。この旅行中の、大きな目的の一つとなったのであった。
“坂の上の雲ミュージアム”は、松山市一番町というところにあり、松山城のある山のふもとにあるのだ。道後温泉からはちょっと離れており、歩けないことはないが、なにせ私たちは子供連れだし、それほど時間があるわけではない。だから道後温泉駅から市電に乗って出かけることにした。
道後温泉駅に行き、市電1日乗車券というのを買った。市電は1回150円なのだが、1日乗車券は300円。2回乗ればもう元が取れてしまう。市電はけっこうあちこち走っているし、本数も多い。とても便利な存在なので、1日乗車券を持っていれば多分観光には便利だと思う。
松山を観光するためには、この市電1日乗車券だけでなく、他にもお得な乗車チケットがあるみたいだ。たとえば、坊ちゃん列車(乗車1回300円)といって、市電の一部区間を走る昔風な機関車の1回乗車券と市電・循環ループバスの1日乗車券がセットになったもの。これは500円。あとは、マドンナバス(乗車1回200円)というこれもまたレトロな形をしたバスと市電・循環ループバスの1日乗車券がセットになったもの。これは400円。というように、あちこち行って見たい人はぜひこのセット券を買ったほうがお得なのではないかというものばかりだ。
私たちも、最初はこのお得感たっぷりの坊ちゃん列車かマドンナバスのセット乗車券を買おうかと思っていたのだが、赤ちゃん連れだとどうもそう思うようにあちこち行けないだろう、ということになり、結局市電の1日乗車券だけにしておいた。
こうしてチケットを買い、駅のホームに入り、停まっている市電に乗り込んだ。ちなみに道後温泉駅は終点でもあり、始発でもあり、しかも電車は10分間隔くらいで運行しており、けっこう便利だった。なお、坊ちゃん列車は、かなり本数が少ないので、どうしても乗りたい場合は、事前に時刻表を確認しておいたほうが良い。
市電は小さくて、内部も昔の漫画に出てきそうな感じで、雰囲気もとても良い。それに車掌さんも親切で感じが良い。私たちが「坂の上の雲ミュージアムはどこで降りればいいですか?」と聞くと、とても感じ良く教えてくれた。こうしてレトロな感じの市電に乗り、坂の上の雲ミュージアムがある“大街道”という駅まで、松山市内の景色を楽しんだ。
だいたい10分くらいだろうか。大街道という駅に着いた。この辺は、名前の通り大きな通りで、多分松山市で一番の繁華街かと思われるようなところだった。三越やスターバックスもあったし、ANAのホテルなんかもあるし、その他にも色々なお店が立ち並んでいる。ここは松山城の山のすぐふもとにあたるので、松山市の中心地にあたるのだろう。
大街道の駅に着き、喜び勇んで電車を降りた私たちは、すっかり料金が後払いということを忘れてしまい、さっさと降りてしまった。ついいつもの都バスの癖もあった(都バスは料金前払いなので)。すると、申し訳なさそうに車掌さんが、運転席の窓から、「すみません、料金・・・。1日乗車券ですよね?(拝見しても)よろしいですか?」と早くも立ち去ろうとする私たちに声をかけてきた。
慌てて1日乗車券を見せる私たち。車掌さんはさらに、「坂の上の雲ミュージアムは、あちら側に渡って、あそこの角を曲がって・・・」と聞かれてもいないのに、丁寧に教えてくれたのだ。なんて親切な車掌さんなんだろう。このときばかりではない。その後も数回市電に乗ったが、どの市電の運転手さんたちもみんな腰が低く、丁寧で感じの良い人たちばかりであった。
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