今日は今まで行っていない、島の東南の東平安名崎灯台がある地域に行ってみることにした。地図で見ると、東急リゾートホテルからは海沿いをずっと行けばたどり着きそうである。お昼くらいまでに空港に着けば良いので、適当に車で行けるところまで行ってみようということになった。
今日も相変わらず人や車をほとんど見かけない。とても快適なドライブだ。ホテルの近くはサトウキビ畑ばかりだったが、進むにつれだんだん景色が変わっていく。最初は海の見えない景色だったけど、とにかく灯台の方向と思われるほうにどんどん進んだ。途中、宮古島の観光施設の一つ、うえのドイツ文化村の建物も見えたが、ここには寄らずに通り過ぎる。
途中から海沿いの道に出た。やっぱり海沿いの道は開放感があり、走っていてとても気分が良い。するとそのうち、特に海がきれいな地域に出た。あまりのきれいさにここでちょっと休憩しようかと思ったら、ちょうどよく駐車場みたいな広場もあった。そこに車を止め、降りてみると、どうやらそこは海が入り江のようになっていて、入り江の上を突っ切るように小道が伸びており、その向こうにある海に面した小山には展望台があるみたいなのだ。
私たちは偶然この場所を見つけ、たまたま寄ってみたのだが、ここはれっきとしたマリンガーデンらしい。帰るときに看板を見たら、“インギャーマリンガーデン”と書いてあった。それにしても、ここもまたほとんど人を見かけなかったが^^; 景色がとてもきれいだったので、歩いて小山の上の展望台まで行ってみることにした。
ここは小さな入り江になっているのだが、途中で岩場が入り江をふさぐようにあるので、そこで波がさえぎられるのか、入り江は池のように穏やかであった。それにやはりここの海の水もとてもきれい。エメラルドグリーンがかった青い色で、もちろん透明度も抜群。入り江の奥の方では、スキューバーダイビングをやっている人たちが数人いた。波もないし水もきれいだし、練習にはちょうど良いのだろう。
岩場を通って、小山のほうに向かう。途中道の両側は、珊瑚の死骸と思われるものでいっぱいだった。白くて小さくて先が二つに枝分かれしたような形の珊瑚の死骸は、まるで動物か人間の骨のようにも見える。拾ってみると、からからしていてとても軽い。形の良さそうなものを一つ記念に拾っておく。
入り江の入り口あたりの岩場は、複雑に入り組んでいて、そのお陰で天然の池みたいに水がたまっているところもあった。ぐるりと岩に囲まれているので、水面はとても穏やか。そして水の透明さと澄んだ美しい青い水は、思わずため息が出るほどきれいだった。地形も海もとにかく美しく、ちょっとした距離を歩くのに、家族であれこれ感動の声をあげながら立ち止まったり写真をとったりしながら歩くので、けっこう時間がかかる。
小山の麓まで行くと、頂上の展望台に登るのに道が分かれていた。一つは急な階段を登ってまっすぐ目指すもの。もう一つは、ぐるぐる小山のまわりをゆるやかに時間をかけて登っていくもの。私たちは階段のほうを登って頂上を目指すことにした。
階段はけっこう急勾配だったけど、距離は短いのですぐに頂上へついた。けっこう疲れた。でも頂上から見る景色は、もう最高のものだった。180度エメラルドグリーンがかった青い珊瑚礁の海が広がり、その美しさは絵葉書の世界である。こんな高い場所から見ても、海の水がとても澄んでいることがよくわかるほど、海の水はきれいだった。
後ろを振り返って、今来た入り江のほうを見てみる。こちらもこんな高い場所から見ても、はっきりと海底が見えるほどきれいだ。ここは入り江で波もなさそうだし、どうやら浅そうな海なので、泳ぐにはもってこいのところのような気がする。特に子どもがいる場合などは、危険がなくて良さそうだ。次に暖かい時期に宮古島にきたら、ぜひここに泳ぎに来ようと思う。
私たちはもうみんな興奮して、あっちこっち向いて写真を撮ったりして、海から吹いてくる風と景色を十分楽しむのであった。それにしても、宮古島は本当に四方をきれいな海に囲まれているのだと実感する。私たちは時間がなくて行けなかったが、他にも有名なきれいなビーチとか珊瑚礁とかあるらしい。こんな美しい島を、私たちは本当に大切にしないといけないなって思うのであった。
十分景色を楽しんで、階段とは別の道を通って下まで戻ることにした。ちなみに、このマリンガーデンに来てから、息子はずっと夫の胸で眠っていた。陽射しは強く暖かかったものの、けっこう風が強いので、子ども連れの人は寒くならないよう注意したほうがいいかもしれない。
帰りの道もまたきれいなのんびりした道だった。途中で道が海に向かって途切れるように見えるところがあり、まるでキラキラ輝く海に向かってダイブするような気がしてドキドキした。こうして思いがけず寄り道したマリンガーデンの景色が美しく、思った以上に時間をかけて遊んでしまった。車に戻った時には、もう10時40分になっており、慌てて次に向けて出発することにした。
地図と時計とにらめっこし、島の東の突端にある東平安名崎灯台までどうにか行ってみようと、車でまた走り始めるのであった。
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