こうして池間島を十分楽しみ、車で宮古島へ戻った。帰りにホテルの近くのコンビニで、色々買い物をしてから一度ホテルへ戻る。そして少し休んだ後、まだ時間も早かったので、“みやこパラダイス”という、蝶園兼植物園みたいな施設に行ってみることにした。蝶園だけど、私たちの目的は、そこにあるお土産売り場でお土産を買うことであったが。
地図と道に立っている案内板を見て、みやこパラダイスを目指す。でもその道は、あまりにものどかな畑ばかりの景色で、人影もほとんどなく、車も見かけない。みやこパラダイスといえば、宮古島の中では数少ない観光施設だと思っていたので、向かう道すがらこんなにも観光客らしい人影を見ないのはおかしいと思い、道が間違っているのかと不安になるほどであった。
しかし、そんな不安をよそに私たちはちゃんとみやこパラダイスへたどりついた。今の時期は観光客が少ないだけのようだ。駐車場もがらがらだったし、施設に続く道もきれいに整備されているのに、誰も人がいないのだ。
私たちは蝶園には入らないので、まっすぐ売店へ行く。きれいな売店で、お土産の種類も豊富であった。私たち家族は、ここで色々な人へのお土産を揃えることにした。というのも、事前にネットでお土産の10%割引券を印刷して持ってきていたからだ。
それとここのお土産売り場は、食べ物の試食できる割合がかなり高かった。しかも私たちのほかにお客さんがいなかったので、けっこう色々な食べ物を試食できた。ただ、途中からお店のスタッフがべったりついてきて、あれこれ説明してくるのは少し余計であったが。それにしても、色々試食できるのはありがたい。お陰で自分たちで味を確かめてから、お菓子やおつまみなどのお土産を買うことができた。
あとこのお土産売り場で良かったのは、名物の雪塩をはじめ、かなりたくさんの種類の塩をお土産として売っていることであった。もちろん試食のコーナーがあり、色々なタイプの塩を試してみることができる。なお、雪塩とは宮古島の海水をくみ上げて作られた塩で、その名の通りパウダー状の塩。ミネラルが多く含まれており、その含有数は世界一であり、ギネスブックにもみとめられているという。なんともありがたい塩なのだ。
さて、ここの試食コーナーはやはり厳選されている自然塩ばかりなだけあり、何種類か食べてみたが、どれもおいしかった。塩とは思えないほど、深みというかまろやかな味のものもあった。でも私たちが一番おいしいと思ったのは、やはりここの名物の“雪塩”である。その名の通り、本当に雪みたいにやわらかくマイルドな味だ。
お土産用に、色々な容量の雪塩が売っているので、あまり大きすぎないものをいくつか買う。値段も高くないし、持ち運びにも便利だし、消費期限もそれほど気になるものではないので、お土産にちょうどいいと思う。
ちなみに、ここでは“雪塩ソフトクリーム”というものも売っている。母が買って食べていたので、ちょっと味見させてもらった。今、塩味スイーツが流行っているが、このソフトクリームもまろやかな雪塩が甘さを際立たせており、まるでミルキーみたいな味がして、それでいてさっぱりしていて、とてもおいしかった。
両親が大量にお土産を買ったので、ネットで出した割引券がさぞかし活躍すると思いきや、この割引券にはけっこう落とし穴があった。塩類とか雪塩味のちんすこう、泡盛などのお酒などは割引対象外などのルールがあり、結局割引対象になったのは一部だったので、思っていたほどの割安感はなかった。でもないよりはマシなので、これから行く人は、みやこパラダイスのHPでチェックしていくと良い。
ついでに、雪塩味のちんすこうもとってもおいしかった。お土産に何個も買ってしまったほどである。
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