池間大橋をくぐって少しいったところ、その辺が珊瑚礁のポイントであるらしい。たしかに橋の上からでも、肉眼で珊瑚礁がよく見えていた。波のうねりをこえながら、船は近づいていく。珊瑚礁のポイントまでくると、だいぶ水深も浅くなり、船はスピードを落としていった。
そしてポイント地帯は、本当に素晴らしい珊瑚の群生地だった!珊瑚の群生地は、本当に水面浅く、船の窓から肉眼でもよく見える。もちろん水の透明度も抜群である。乗客みんな大喜びで、船長さんの説明にそって船の底のグラスを覗き込んだり、窓の外から水の中を見たりしながら、大の大人がみんなおおはしゃぎなのであった。
そして驚いたのが、船長さんの海のことを知り尽くしたその知識と技術である。私たちからすると、その辺一帯が同じような珊瑚礁に見えるのだが、船長さんは海の地形を完璧に知り尽くしていて、どの辺にどんな珊瑚が生えているかとか、ここら辺までは船で進めるが、あっち側は今の時間だと浅すぎてだめだとか、本当にもうすごいとしか言いようがないのである。
そして当然船の運転の技術も抜群だった。珊瑚礁の浅いところは、本当に浅く、船ですってしまいそうになるのだが、地形を見極めている船長さんは、本当にうまくすり抜けるように進んでいき、私たちに色々な珊瑚を見せてくれるのだった。こういうのがプロっていうのだろうなって、尊敬の念さえわいた。
しかもこの船長さん、もう中年だと思われるのだが、その体つきも素晴らしかった。船に乗っている間、私たちは後ろから船長さんの運転している後ろ姿を見ていたのだが、マッチョに鍛え上げられたその上半身は、めったに見られるものではないほどがっちりと引き締まった体なのであった。さすが海の男だと、夫と二人で感心するのであった。それに、けっこう話も面白かった。船長さんは素朴な感じなのだが、ぼそぼそと面白いことを言う。だから私たちの船は、ずっと盛り上がってみんなでわいわい楽しく観光できたのであった。
さてさて、海の話に戻るが、珊瑚礁は色々な珊瑚であふれていた。それに色々な魚でもあふれているのであった。私などは珊瑚の種類も魚の種類もまったく詳しくないので、見るもの見るもの初めてのものばかりで、「わー、あの珊瑚きれい!」とか「わー、あんな色の魚がいるんだ~!」など、はしゃぎっぱなし。中でも印象に残っているのが、鮮やかな美しい青い色をした珊瑚と、これまた美しい青い小さな魚たち。植物の常識外の色で、とても新鮮に私の目に映った。
あと、船長さんが“杉林”と呼んでいる珊瑚の群生。本当に杉の木みたいな形をしていて、それが群生しているので、まるで空の上から美しい杉山を見下ろしているような不思議な感覚だった。それもこれもこの辺の海の水は、本当に透明できれいなので、水の存在を感じさせないのである。だから杉山の上から山を見下ろしているような感覚になったのだ。
あとは巨大なオオハマサンゴというものも見た。5メートルくらいの高さがあり、なんとこれはもう1000年くらい生きていて、今もまだ成長しているのだという。素晴らしい。屋久杉みたいだ。
その他にも赤い珊瑚や緑の珊瑚など、思い出せないくらいたくさんの珊瑚を見ることができた。本当に素晴らしい経験である。船長さんによると、最近は石垣島などの珊瑚礁がだいぶ死んできているということで、宮古島でも一部では珊瑚礁が死んできているというのだ。これもまた環境破壊の影響があるのだろうか。とても悲しいことであるし、この美しい珊瑚礁の海を見て、この自然を絶対に守らなければいけないって本当に思ったのであった。
ちなみにこの辺の珊瑚礁のある部分は、大潮の干潮時にはなんと歩く(!)こともできるのだという。けっこう岸から離れたところなのに、こんなところを歩けたらさぞかし不思議な気分になるだろう。しかも美しい珊瑚礁である。たしか7月頃だったような気がするので、そのような時期に行く人は、ぜひ体験してみると面白いと思う。
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