たび猫の沖縄・宮古島旅行記

旅行1日目

宮古島に向かってフライト

 朝食をとってから出発ロビーに戻ると、もう6時20分くらいになっていた。そろそろ出発30分前になるので、セキュリティーチェックを受け、搭乗口へ向かった。早い時間のせいか、ガラすき。9月に松山に向かったときとは、大違いだ。

   

 荷物の検査も受けたあと、搭乗口で待っている間に、ふと手荷物の中に鼻炎用のスプレーが入っていることに気づき、気になってしまった。このスプレーはスプレーと言っても、ガスを使っているわけではないのだが、最近機内に持ち込む荷物は厳しく、たしか水分だけでもだめなのでは・・・と不安になってしまい、搭乗口のお姉さんに一応確認してみた。するとまったく問題無いとのこと。別に爆発するわけではないから、平気なのか。

 6時40分から、子持ちの人など対象の事前改札が始まる。子連れの私たちは一番乗りで、背の高いエキゾチックな顔立ちのスチュワーデスさんが機内に案内してくれた。気分はファーストクラスである。

 それにしても、11月の東京はけっこう寒い。しかも雨が降っているので、今朝は特に寒く感じた。空港建物から機内に伸びているあの廊下も、冷え冷えとしていてとても寒かった。早く暖かい宮古島へ着きたいと、気持ちははやる。

 今回の飛行機は、両側3席あるだけのやや小さめの飛行機。私たち3世代親子は、右側2席に私の両親、通路を挟んで左側に私たち夫婦と膝の上に息子。窓側にはそれぞれ他人が座っており、外の景色は見られないものの、すぐに立ち上がれって息子をあやせるので、このほうが気兼ねなくてよい。しかもすぐ近くに両親がいるというのは、とても心強かった。子守要員が多いということは、やっぱり助かるものなのだ。

 7時ちょっとすぎに飛行機は離陸。今回も息子はオッパイを飲みながら眠っていてくれたので、安心して離陸できた。でも前回の松山と違って、今回は3時間ちょっとのフライトである。油断は禁物だ。色々息子をだまらせる物品を持ち込み、準備万端でフライトにのぞんだ。

 案の定、1時間くらい眠ったところで、パッチリ覚醒。ぐりぐり動き出して遊び始めた。ここで準備しておいたおもちゃを色々出して、飽きないよう工夫。でも子どもというのは、大人が用意する玩具には意外にすぐ飽きてしまい、放り出すもの。飽きてちょっとごねると、手を変え品を変え、どうにかごまかした。

 そのうち、普段は食べさせないベビー用のおせんべいも奥の手として出し、必死でごまかす私たち。でも悲しいかな。普段食べさせないものを今出しても、おせんべいのおいしさを知らない息子は、ほとんど食べずに終わってしまった。まったく意味なし。お菓子というものは、お菓子好きな子どもに対しては威力を発揮するものだと、今更ながら気づいた。

 飛び始めて2時間くらいたつ頃には、かなり飽きてきたらしく、機嫌もかなり悪くなってきた。そこへタイミング良く、子ども向けサービスのおもちゃが配られた。今回は木でできたミニカー。これはけっこう気に入ったみたいで、しばらくは喜んで遊んでくれた。でもそのおもちゃにも飽きたあとは、通路を挟んで座っている「じいじ」と「ばあば」の方を向かせ、二人にもあやしてもらい、どうにかこうにか3時間のフライトをもたせるのであった。

 そして思う。やはりこのような小さな赤ちゃんには、穏やかにしていられるのは、3時間が限度のフライトなのではないかと。3時間を越えるフライトは、たぶん眠っていない限り、確実に飽きて大泣きすることだろう。今回の経験で、海外旅行などで遠くに行く場合は、かなりの覚悟が必要だと思われた。たった3時間だったけど、息子が飽きないよう色々気を使い、私たち夫婦はけっこう疲れたフライトだった。子連れのフライトは、ゆっくり空の旅を楽しむなんてことは期待できないことは間違いない。

 国内線は機内食はないが、飲み物のサービスはある。その飲み物も子どもにこぼされないうちに、一気に飲み干すような感じ。もちろんホットの飲み物なんて危なくて頼めない。だからもし機内食が出た場合、ただでさえ狭い座席で、かなり修羅場になることが予想される。なにしろ1歳くらいの子どもは、まるで怪獣のように辺りのものをなぎ倒したりするものだから^^;海外旅行をするときは、それを覚悟の上でしなければならないのだ。

 宮古島に近づき、飛行機が高度を下げるとき、耳抜きのためオッパイを飲ませようとするが、今回はなぜか飲もうとしない息子。耳が痛くなり大泣きするのではないかと心配したが、特にそんな様子もなく、無事に着陸した。飛行機が着いたときは、本当にほっとしたものである。

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