さて、空港に向かったといっても、最後に途中にあるおじさんお勧めの“龍馬歴史館”というところを見てから帰ることにした。さすがタクシーの運転手さんだけあり、観光名所や施設に詳しく、時間配分とかも全て考えてくれ、14時25分の飛行機に合うよう最後の観光までアレンジしてくれたのだ。
龍馬歴史館というのは、香南市というところにあり、空港に近いところにあるらしい。帰るついでにちょうどいいということで、そこにも寄ってみることにしたのだ。そこに向かう道すがら、今日もおじさんから面白い話を色々聞いた。
まず四国の話。四国といっても、4県それぞれ性格が違うという。松山(愛媛)は商人の町で、おじさん曰く、松山の人が通るとぺんぺん草までなくなるとのこと。徳島の人はしまり屋。香川は松平家(讃岐高松藩の松平氏のこと?)のご城下なのでやっぱりどことなく上品。おじさん曰く、高知は一番馬鹿で、お金をぽんぽん使ってしまう。宵越しの金は持たないタイプだという。江戸っ子みたいなのだろうか。
気候も違うらしい。高知の端のほうにある山のせいで雲がさえぎられてしまい、そのためお隣の香川県は雨が少ない。だからすぐ水不足になるということだ。そういえばよく夏の水不足で、四国のダムの水が枯れているというようなニュースを聞くような気がするが、このことにつながっているのだろうか。その点、高知は気候に恵まれているらしい。
それと香川といえば讃岐うどんで有名だが、おじさんに言わせれば高知だってうどんがおいしいと憤然として話していた。それに“じゃこ天”といえばこれも愛媛の宇和島が有名だが、おじさんに言わせればこれも高知のほうが絶対においしいと自信を持って言っていた。地元の人の熱い思いが伝わってくるようで、なんだかほほえましい。
とにかくおじさんに話を色々聞かせてもらったお陰で、四国の外部の人間にはわからない深い部分に少し触れることができたような気がして、とても面白かった。やはり旅行に行ってその土地の人と話すと、ガイドブックなどではわからない生の情報が聞けて、とても楽しい。もちろんその人独自の考え方や思い込みなどがあるのだろうが、それはそれで面白いものだ。
おじさんは四国のお遍路さん相手の仕事も多いらしく、お遍路さんに関してとても詳しい。これに関しても色々語りたいことは多そうだった。私もとても興味があるので、ぜひとも将来いつかやってみたいことの一つだ。おじさん曰く、一度はまるととことんはまってしまうらしい。なんとなくわかるような気もする。
また、高知と言えばホエールウオッチングも有名だが、おじさんも今度は息子を連れてホエールウオッチングをしに来るといいとも言っていた。たしかに一度は見てみたい。今は息子も小さく、ホエールウオッチングに行ったところで、何の価値もありがたみもわからなそうだが、もうちょっと大きくなって、動物に興味を示すようになったらぜひとも行ってみたいものだ。
おじさんは、知り合いの坂本さんという方がやっている、“ホエールウオッチングin桂浜”というところも教えてくれた。Hpのアドレスを教えてもらったが、あとでガイドブックを見たらガイドブックにもちゃんと載っていた。しかも名前の通り、桂浜の近くの漁港から出航できるというので、なかなか便利である。私はホエールウオッチングといえば、足摺岬とか室戸岬とかまで足を伸ばさなければできないと思っていたからだ。ちなみにHPのアドレスは、http://www.kujira28.com/である。興味がある方は、ぜひのぞいてみてください。
こんな感じで色々な話で盛り上がりながら、車は空港方面に向かって進んだ。途中大きい酒屋さんに寄ってくれた。というのは、私たちがお土産に高知のおいしい日本酒を買いたいと言っておいたからだ。
ここで土佐鶴のおじさんお勧めのお酒を買おうと思ったのだが、どうやら季節商品のものなのか、この時期は置いていないというのだ。仕方なく土佐鶴の違うお酒を2本買った。あとでおじさんに聞いたのだが、観光客だけでこういうお店に入ると、高いお酒を勧められるという。ちなみにおじさんに勧められたお酒はとても手ごろな値段のお酒だ。
そしていよいよ龍馬歴史館へ。空港にほど近い、山の麓にあった。駐車場にも、歴史館の入り口あたりにもほとんど観光客の姿はなかった。というか、たぶん私達だけだった。本当に面白いのか、と若干不安になりながらもせっかく来たのだから入ってみることにした。おじさんは外で待っているので、1時間くらいかけてゆっくり見てきてくださいとのことだった。
この龍馬歴史館は、坂本龍馬の生涯を約180体の蝋人形で表現した歴史館だ。年代順でそれぞれ代表的なシーンをリアルに再現してあるみたいで、わかりやすい歴史館といったところか。
入場料は大人1,050円。でもおじさんに事前に割引券をいただいていたので、800円くらいになった。なお、高知の観光地を色々まわるなら、事前に空港や観光案内所みたいなところで割引クーポンみたいなのをもらっておいたほうがいいかもしれない。なぜなら私たちも空港で割引クーポンが色々ついた小さな冊子をもらったし、今回このタクシーの運転手さんにもまた違う割引クーポンの冊子をいただいた。高知は観光の割引クーポンが色々あるらしい。私たちはあまり施設をまわらなかったので、それほど使わなかったけど、たくさんあれこれ周る人はなかなかお得だと思われる。
さて入り口を入ると、さっそく龍馬の蝋人形がお出迎えしてくれた。これがまた妙にリアルで気持ち悪いくらい。聞くと髪の毛は本当に人毛でできているらしく、薄気味悪いくらいだ。すかさずチケット売り場のスタッフの方が飛び出てきて、写真を撮ってくれた。
高知の人は話し好きな人が多いのか、この方も色々世間話をしてくれた。今やっているNHKドラマ“篤姫”の話になり、そういえばあのドラマの中では龍馬を玉木宏がやるらしいと教えてくれた。玉木宏だと私の中の龍馬のイメージとはちょっと違うような気がする。
ついでに高知といえばジョン・万次郎もいるので、ジョン・万次郎は誰が演じるのかと聞いたら、さすがにその方はそこまで知らなかった。でも驚くべきことに、なんと私たちが帰るまでに、ジョン・万次郎の俳優まで調べておいてくれた。高知はとても親切な方が多い。ちなみに誰が演じるのかは忘れた。わざわざ調べてもらったのに申し訳ない。
入り口でスタッフの方とひとしきりしゃべって、いよいよ中に入っていった。館内は薄暗く、その場面ごとに説明の放送が流れている。その場面に合った照明が人形を照らしている。そしてガイドブックに書いてあるように、本当に人形はリアルでよくできていた。
龍馬のお姉さんの自刃の場面などは、ちょっと怖いほどだった。
そんなこんなで、案の定ベビーカーに乗って一緒に見学していた息子が恐怖のためか途中から泣き出してしまった。そりゃこんな薄暗いところで、迫力ある蝋人形のリアルなセットを見ていたら子どもなら怖いだろうって感じのものだった。
お陰で途中からはじっくり見て周るというよりも、息子が早く泣き止むよう駆け足で通り過ぎるようになってしまった。お陰でおじさんがゆっくり1時間くらいで見てきてくださいと言ってくれたにも関わらず、そうとう早く見学を終えてしまった。
でもこんなに早く外に出て行くのもなんとなく気が引けたので、最後にあったお土産売り場で、ゆっくりお土産を買い、だいたい時間通りおじさんの待つタクシーへと戻ったのであった。
そういえばこの歴史館、最後のほうの展示は高知出身の著名人だけでなく、世界の有名人の蝋人形がずらっと並んでいた。ナゼ?という感じがしなくもなかった。
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