たび猫の土佐旅行記
南国高知へ
なぜか昨日から雨。私の旅行は、本当に雨によく降られる。スーツケースもあるし、まだ歩かない息子もいるので、タクシーで乗換えが必要ない駅まで向かう。そうそう、息子は１歳三ヶ月をすぎたのに、まだ歩けないのだ。高知旅行までには歩くようになるのではないかという私たち親の期待もむなしく、結局歩けないまま旅行になってしまった。というわけで、ベビーカーは必須。子持ちは荷物が多い。
せっかくの旅行なのに雨でブルーになってしまいそうだが、腰が低く本当に人の良いタクシーの運転手さんのお陰で、どうにか明るい気持ちになることができた。
今回は14時55分羽田発の飛行機。早めに羽田に着き、お昼を食べてからゆっくり飛行機に乗ることにした。前回の宮古島旅行（2007年11月）のときより、だいぶ外界のことに興味を持つようになった息子。お昼を食べている間など、空港の設備のあちこちを珍しそうに見ていた。前回の宮古島旅行の時とくらべると、息子の反応もかなり違ったりするので、「ああ、あの時はもっと赤ちゃんだったな」なんて成長を感じられたりする。普段の生活だと、毎日同じようなことの繰り返しなので、かえって変化がわからないものなのだ。
1時間以上前にチェックインし、搭乗口の近くまで行く。近くにちょうど子ども用の遊び場みたいなスペースがあったので、そこで息子を遊ばせた。目の前にある売店で、ぜんまい式の飛行機の小さなおもちゃがあったので、それを買ってあげたら、いたく気に入ったみたいで、それをずっと握り締めたまま遊んでいた。
そして搭乗。行きはANAの飛行機（帰りはJAL）。窓側二人席だったためホッとする。やっぱり小さな子どもがいると、隣に他人がいないのは気を使わなくて良い。窓の外を見ると、やはり今回も翼がすぐそこに見える。本当に笑っちゃうほどいつも翼の近くだ。
フライトは順調だった。息子はちょっとごねたものの、授乳とおせんべいで機嫌をとり、気づいたらもう降下のアナウンスがあると言った感じだ。飛行機だと本当に四国は近い。１時間ちょっとのフライトだ。すぐにごねだす子連れにはありがたい近さだけど、ゆっくり空の旅を楽しみたい人には、物足りないほどだろう。
高知の空港に近づいたとき、下に海がよく見えた。とても穏やかで畳のような海が、太陽の光を受けキラキラ輝いていた。海を見ていると風はなさそうなのだが、飛行機はけっこう揺れた。
無事、高知龍馬空港へ到着。東京と違い、こっちは晴れ。ありがたい天気だ。荷物を受け取ったあと、授乳室を見つけ、そこでゆっくり授乳してから市内に向かうことにした。
高知龍馬空港はこじんまりしていて、こぎれいな空港だ。さすがに龍馬空港というだけあって、空港内には龍馬の銅像があったりする。空港の名前に人の名前が入っている空港は、日本ではとても珍しいと思うのだが、高知の人の龍馬に対する思いが感じられる。
高知県出身ではない私でさえも、坂本龍馬に対する思いはけっこう強かったりするので、高知の人たちはいかに龍馬のことを誇りに思っているのか。空港を見ただけでもその思いは少し伝わってきた気がしたのだった。
そうそう、この空港のロビーで、現在幕末写真展なるものをやっているということを知った。龍馬をはじめ、幕末に活躍した人物の写真などが展示されているらしい。そういうのが大好きな私たちはさっそく興味を持ち、空港の案内所で詳しいことをたずねてみた。すると残念なことに、その写真展は今日の17時までだというのだ。空港にいたこの時点で、すでに17時近かったので、間に合うわけがない。喜んだのも束の間、がっかりである。
そして17時10分発の空港バスに乗って、市内に向かうことにした。空港の建物をでたところに券売機があり、そこでチケットを買い、目の前のバス停でバスに乗ればいいらしい。１人700円。市内まではけっこう距離がありそうだったので、時間さえあえばタクシーよりもだいぶお得だろう。
バスが来るのを待ち、一番乗りでバスに乗り込み、出発を待っていたら、びっくりしたことにお客さんはとうとう私達家族だけで、貸切状態のバスだった。お客さんがほかにいないので、快適には違いないのだが、そういうえば空港でもあまり観光客らしき人たちに会わず、閑散としていたような気もする。高知ってそんなさびれた町なのだろうかとちょっと心配にもなった。
旅行１日目
南国高知へ 城西館 高知の伝統料理・皿鉢料理 城西館の大浴場
旅行２日目
城西館の朝 龍馬の生まれたまち記念館へ 龍馬が生まれた町の史跡を周る 高知城見学 ひろめ市場で昼食 いよいよ桂浜へ！ 坂本龍馬記念館 幕末明治の英雄たち 桂浜 タクシーのおじさんとの出会い はりまや橋 高知最後の夜 高知城をライトアップ☆
旅行３日目
喫茶さいたにや 高知名物ぼうしパン 旧山内家下屋敷長屋 龍馬歴史館 空港へ 羽田空港にて
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