あとは、ここの記念館は写真がたくさんあったのも良かった。写真はやっぱり単純に楽しめる。当時の著名人の写真がずらっと飾られていて、私の知っているあの人はこういう顔をしていたのか、と確認するのが楽しかった。
中でも一番印象的な顔をしていたのは、一橋慶喜(徳川慶喜)と龍馬と一緒に最後暗殺された中岡慎太郎の顔だ。慶喜は本当にきれいな切れ長の目で、こういう顔を眉目秀麗というのだろうなって感心した。あの目は並みのきれいさではない。
中岡慎太郎は表情がとてもよかった。とても自然に笑っているのだが、当時の写真を見ると、みんなきちんとかしこまって写っているものばかりなので、それがとても新鮮で魅力的に見えたのだ。ここでも本などではわからない、中岡慎太郎の素の面が出ているような気がして妙に引かれた。
西郷さんだけは写真ではなく、想像で描かれたという絵がだったけど、あのおなじみのどっしりとした眉の太い西郷さんだ。一説によると、西郷さんは私たちが知っているあの顔ではないということだ。なんでも上野に西郷さんの銅像が建ったとき、西郷さんの奥さんが「ぜんぜん違う」といって泣いたという話を聞いたことがある。
どれが本当の話だか私にはわからないが、個人的に言うと、私は西郷さんはあのどっしりとした眉の太いあの顔であってほしいと思う。そのほうが西郷さんのイメージによく重なるからだ。
他には、龍馬の奥さんのお龍さんの写真もあった。典型的な京美人だという説明が書いてあった。すっきりとした感じの顔。気の強そうな感じもただよってくる。本や資料によると、けっこう変わった感じの人だったらしいが、そういわれてみるとなんとなくそう見えてしまう。
こうして展示物を色々楽しみ、しばらくの間幕末と明治の頃の世界にひたることができた。でもこのようにこの時代のことをこれだけ身近に楽しむことができるのも、私の場合は司馬遼太郎さんのお陰が大きいと思う。司馬さんの本を読むと、引き込まれるようにしてあの時代のことを面白く学ぶことができる。それにその時代のことだけではなく、人間として色々考えさせられたり刺激されることが多い。
これは歴史の教科書だけではとうてい学べないことだ。だからそういう意味で、司馬遼太郎さんみたいな歴史小説家の存在というのは、とてもとても重要なものだと今更ながら思うのだ。
もちろん小説であるので、その作者の視点などや様々な理由から実際の人物とはちょっと違っていたり、事実と異なることもあるのかもしれないが、結局今となっては私たちがその歴史上の人物の正しい人生なんて知る由もないのだから、それを承知で読めば学べることはたくさんあると思う。
歴史のことを、そして歴史上の人物のことを面白く学ばせてくれて本当にありがとうございますと、最近ますますそう思う私である。
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