9時過ぎに旅館を出る。チェックアウトを済ませ、荷物だけは預かってもらう。そしてまずは旅館の近くの喫茶店、“さいたにや”へ。
才谷屋というのは、龍馬のおうちの坂本家の本家のことであり、土佐の裕福な商家だった。その才谷屋七代目の時に、武士の中の低い身分である郷士株を取得し、家業は弟につがせ、武士の坂本家という分家ができたのだ。要するに商人の才谷家と武士の坂本家に分かれたということだろう。ちなみに、龍馬のお父さんは坂本家の3代目に当たるらしい。
なお、坂本家の屋敷と本家の才谷屋は背中合わせになっていたらしい。本家の才谷屋は裕福な豪商だったため、その関係から龍馬もかなり裕福な家庭で育ったらしい。こういう家庭環境で育ったためか、龍馬は普通の武士としての考え方とはちょっと異なる商人としての考え方みたいなものを持っていたし、あれほどの先を見る目が養われたのかもしれない。
この本家の才谷屋の跡地にあるのが、“喫茶さいたにや”である。ちなみに龍馬の坂本家もすぐこの近くだが、屋敷跡は残っておらず、そこには今“坂本龍馬誕生地の碑”が建っている。
私たちが泊まった旅館から喫茶店は歩いてすぐだった。見た目はかわいらしいこじんまりした喫茶店という感じ。
中に入るとちょっとびっくり、龍馬関連の記事や写真が壁のあちこちに貼られていたり、本なども所狭しとあちこちに並ぶ、今時ちょっと珍しい、でも昔はよくあっただろうタイプの喫茶店であった。それに色々なものがあふれていて雑然とした店内であった。
お客さんは私たちの他に、若い男性一人。たぶん龍馬のファンだと思われる。というか、よっぽど近所の常連さんとかではない限り、龍馬に興味がない人では面白くもなんともない喫茶店かもしれない。
お店は、おばあちゃんとその娘さん(?)と思われる女性二人が切り盛りしていた。お二人ともとても愛想がよく、感じがよい。おばあちゃんのほうは、最初から最後までずっとうちの息子を笑顔であやしてくれた(というか、暇があると私たちの席に座り込み、息子をあやしたり話しかけたりしていた)。
とりあえず私たちは龍馬コーヒーなるものをそれぞれ頼んだ。コーヒーがくるまで、店内のものをあれこれ眺めて待つ。もう一人の男性のお客さんも、あれこれ眺めたり写真を撮ったりしていた。
なんでもこのお店は、高知の龍馬研究会の事務局になっており(そんな研究会があるなんて知らなかった)、龍馬ファンが集まるお店だというのだ。さすがである。この喫茶店の次に訪れた龍馬郵便局といい、この辺は本当に龍馬関連のものであふれている。
そのうちコーヒーがやってきた。龍馬コーヒーには、お土産としてよく見かけた龍馬ブーツのサブレがついていた。
コーヒーはとてもおいしかった。そのうちおばあちゃんだけでなく、お嫁さんと思われる女性も手があくと私たちのところにやってきて、息子をあやしくれた。お陰で息子は上機嫌になり、キャッキャッ嬉しそうに笑っていた。
お店の人や他のお客さんと龍馬の話で盛り上がるようなことはなかったけど、お二人のアットホームなもてなしと、いかにも龍馬のファンが集うところといった雰囲気の店内に満足してお店を出た。
さて、喫茶店を出て、ついでにこの近くにある龍馬郵便局を見ていくことにした。ここは日本で唯一実在した人物の名前を冠した郵便局だそうだ。
ちょっと迷ったがすぐに郵便局を見つけた。さすが龍馬郵便局。郵便局前のポストの上には、龍馬関連んオブジェが乗っかっていたし、入り口には大きい龍馬像まで建っていた。
この日は土曜日だったので中には入れなかったけど、中には龍馬の写真や手紙、像などがあるらしい。窓口で手紙を出すとき、頼めば龍馬の絵の入った消印まで押してくれるらしい。とにかく龍馬づくしだ。
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