バス停の近くをぶらぶら歩いていると、止まっていたタクシーの運転手さんに声をかけられた。おじさんも今日はもう市内に帰るところだから、市内のはりまや橋まで2000円で乗せてあげるとのことだった。バスで帰るよりずっと早いし、あの距離を2000円ならかなりお得だと思い、喜んで乗せてもらうことにした。
このタクシーの運転手さんがまたとてもいい人で、帰る道すがらずっと色々な話で盛り上がった。高知の話から鰹のおいしい食べ方まで様々なことを教えてもらった。
その中でもやっぱり龍馬の話が一番盛り上がった。おじさんの話を聞いていて思ったが、高知の人にとって、龍馬というのはやはり特別な英雄なのだと感じた。たしかに考えてみれば、日本人みんなにとっても英雄なのだから、高知の人にしたらそれは当然のことなのだろう。
そしておじさんの話を聞いていて思ったのだが、高知出身の歴史上の有名人というのはたくさんいるのだが、そんな有名人が多い中でも、みんなに愛されている英雄というのはどうやら龍馬だけみたいだ。
おじさん曰く、高知は有名な人はたくさん出て、日本に尽くした人はいても高知に尽くした人はいない、ということだ。三菱の創設者の岩崎弥太郎さんなんかも高知の人だけど、やっぱり英雄ではないらしい。
でも、それもこれも龍馬みたいなものすごい人物がいるせいで、他の人がかすんでみえるだけかもしれなく、それにしてもこれだけ色々な有名人を輩出している高知県はすごいところだとも思った。
そうそう、おじさんは「龍馬のファンは思いいれの強い人が多い」とも言っていた。それだけ多くの人を引き付けてやまない魅力を持っているということなのだろう。
後で、おじさんに“龍馬速報”(2004年3月季刊)という冊子をいただいた。こんな冊子があるのかということにも驚いたが、これを出しているのは大阪龍馬会というサークルで、龍馬の魅力に惹かれた人たちで構成されているところだというのだ(要するにファンクラブみたいなもの?)。
あとで調べてみたら、大阪だけでなく東京、北海道、秋田など日本全国はもとより、なんと海外にまで龍馬会というのがあるみたいで、さらに驚いてしまった。これだけでも龍馬ファンというのは思いいれが強いということがよくわかる。日本の歴史上で、これだけたくさんの人に今でも愛されている人物というのは、他にはそういないのではないかと思うのであった。
そのほか、ふとしたことで土佐藩のお殿様の山内家の話になった。今でも市内に山内家のお屋敷跡が残っているが、子孫は今でもいるのかと聞いてみてた。すると、何でも現在の山内家の当主となる方は、東京のほうに住んでいるとのことだった(定かではないが)。
そういえば私のおぼろげな記憶の中で、ちょっと前に土佐鶴というお酒のコマーシャルに、土佐の山内家の当主だと思われる男性が出ていたような気がするが・・・とタクシーのおじさんに話した。するとおぼろげだったが私の記憶は正しかったみたいで、たしかに現在19代目の当主がCMに出演していたとのことだった。
私の記憶によると、宴会みたいな席で、現在の当主の方を囲んでお酒を飲んでいるシーンだ。当たり前かもしれないが、その当主の方はお殿様みたいな方ではなく、いたって普通のサラリーマンっぽいおじさんだった覚えがある。
それにしてもすごい。龍馬の時代の土佐藩藩主だったあの山内容堂は15代目であるから、現在は19代目というので数えてみるとそれほど遠くないような気がする(ひいひいおじいちゃんくらい?)。自分からそれほど遠くない過去の祖先に、このような有名な人がいるというのはいったいどのような気持ちがするものなのだろうか。それに容堂だけでなく、家系そのものがすごい家系だ。きっと私のような普通の家に生まれた者にはわからない苦労や苦悩があるのかもしれないが、とにかくすごいことだと感心しながらおじさんの話を聞いていた。
ちなみに、土佐藩藩主山内家の屋敷跡は、現在は三翠園という旅館になっているそうだ。そう、1日目旅行記で書いた皇太子御用達のお宿というところだ。なるほどな~とやけに納得できた。ちなみにおじさん曰く、皇室が三翠園に来ると全館貸切で、部屋は7階にになるらしいとのこと(事実かどうかはわからないが)。とにかく三翠園という旅館もきっと格式があり、いい旅館に違いない。
マタニティ日記 |
看護師転職記 | 保健師学校の思い出 | 看護師のお仕事! |
看護師のお悩み相談室 |
プラハ旅行記 | イタリア旅行記 | ポルトガル旅行記 |
ギリシャ旅行記 | 南欧・モロッコ旅行記 | みんなの旅行記 |
福岡旅行記 | 長野旅行記 | 那須・鬼怒川旅行記 |
子連れ家族旅行記 > 高知・土佐旅行記 |
読書・食べ歩き日記 |
旅行大好き・たび猫!ホーム |
カンボジア&タイ旅行記 素材屋花子 育児の悩み相談・雑談掲示板 |
このサイトはリンクフリーです。好きなページにリンクを張って頂ければと思います。
高知・土佐旅行記