遊園地を出てすぐ、息子が遊びつかれて眠くなってしまい、しばらくしてバギーでぐっすり眠ってしまった。ちょうどお昼前に眠ってくれたので、息子には悪いがこれでゆっくりお昼を食べることができる。夫と2人でにやりとして、お昼に向かうのであった。
で、結局どこでお昼を食べるか散々迷ったあげく、せっかく今回は上野の旅館に泊まり、上野滞在を楽しんでわけで、最後も上野らしくしめようということで、今まで一度も入ったことのない駅前の“レストランじゅらく”でお昼を食べることにした。このレストラン、いかにも上野らしいと思えたからだ。
公園の坂道の脇にあった、あのいかにも昔っぽい雰囲気のレストランじゅらくは、いつの間にかなくなってしまったらしい。今回それを知り、ちょっとびっくりした。でも上野駅の不忍口を出て、信号を渡った正面のガード下にあるレストランじゅらくは残っていた。お店の正面にはでかでかと“東京名物 レストランじゅらく”と書いてある。看板といい、いかにも昔のレストランっぽいお店の雰囲気といい、こういう機会でもなければ二度と入らないのではないかと思い、せっかくなのでここでご飯を食べることにした。
入り口を入るとスタッフの男の人がすぐ対応してくる。席は1階と2階にわかれるらしく、私たちはバギーで眠っている息子がいるので1階がいいなーと思っていたが、あいにく2階に行くよう言われた。お昼時だったので混んでいたためか、スタッフの男性は愛想がなくぶっきらぼうだ。最近のファミレスなどではあまり見られないほど冷たい態度。なんだかこういうところも、今風のおしゃれなお店などとは違い、お店に入った途端何十年か昔に戻ってしまったような気分になった。
急な階段を夫がバギーで眠っている息子をよっこらしょと抱え上げ、2階で待っていたスタッフに席に案内された。席についてから気づいたのだが、ここはガード下にあるレストランのため、電車の騒音がものすごかった。音だけでけでなく電車による振動もけっこうすごく、それがひっきりなしに通るので、気になる人にはものすごく気になるものだろうと思った。
席に座ってメニューを見ると、普通のファミレスといった感じである。それもそのはずで、レストランじゅらくはどうやらファミリーレストランのはしりみたいなものらしい。洋食だけかと思いきや、ラーメンなどの中華メニューもけっこうあった。
私は例によって味の濃いものが食べたくて、色々迷ったあげく牛バラキムチ丼セットを。
夫はステーキのランチセット。
それにフライドポテトを単品で頼んだ。最近の私はフライドポテトが異常においしく感じるのだ。
味はどちらも普通のファミリーレストランといった感じだった。特に絶品でもまずくもなくといった感じ。でも私は期待通りのはっきりした濃い味に大満足。ポテトも妙においしく感じた。どんどん食べられそうだったけど、夕べの二の舞になりまた胃痛が起きてもいやなので、7分目あたりでやめておき、夫に食べてもらった。なんだか食の細い女性になった気分で、ちょっと嬉しい。
私たちが食べ終わっても息子はまだまだぐっすり眠っていて、しばらくは起きる気配がなかった。店内もお昼をだいぶ過ぎどんどん客が引き始め、私たち以外にほとんどお客さんがいなくなったので、食後のコーヒーを飲みながらしばらく本などを読み、ゆっくり過ごすさせてもらうことにした。
息子は2時間くらい眠ったところでやっと目覚めた。起きたら見知らぬところにいたので、しばらく呆然とした様子でだまっていた。そういえばまだ残っていたフライドポテトがたくさんあったので息子にあげたら、呆然としながらもパクパクと食べだした。お昼を食べていなかったのでお腹がすいていたらしい。結局残っていたポテトを全部平らげ、私たちもこれで家路に着くことにした。
こうして今回の初めて東京の旅館に滞在するという東京滞在もあっという間に終わった。上野動物園と上野公園で遊ぶだけという、なんてことはない東京観光ではあったけど、普段泊まらないような旅館に泊まったお陰で、いつもとは違った東京の雰囲気を味わうことができた。
おしゃれなホテルや旅館とはまた違った楽しさのある今回の滞在、けっこう気に入った私たちであった。しかもあの安さ。おしゃれさや部屋の快適さなどをあまり追求しない人には、ぜひともお勧めの旅館である。なによりもあの家庭的な素朴な雰囲気、こういう旅館はいつまでもなくならないでほしいと思う私たちであった。
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