やっと私たちの順番が来て、モノレールに乗り込む。私たちが立って待っていたところは、モノレールの後部のほうだったので、一番後ろの2人がけの席に息子と一緒に座った。夫は狭い通路を挟んだ反対側の席。
息子は待ちに待った念願のモノレールなのに、いざ乗ったらやっぱりちょっと怖かったみたいで、緊張した固い顔をして私の手をぎゅっと握ってきた。母親としてたまらなく息子をかわいく思う瞬間だ。
やっとモノレールが走り出す。このモノレールは懸垂式のもので高い位置をぶら下がって走るもの。最初は木々の中を走っていてあまり景色は見えなかったけど、途中から下を歩くたくさんの観光客や不忍池が見えてきた。不忍池は光を浴びてとてもきれいだった。
でもこんな景色が見えたのはほんの一瞬かと思うくらい、あっという間にモノレールは西園駅に着いてしまった。「えっ、もう終わり?」と拍子抜けするほどあっけない。待った時間の割にはなんだかなーという感じである。
こんな距離なら歩いてもたいしたことがないのではないかというほど。現に帰りは歩いて東園に帰ったのだが、坂道がちょっときつかったものの、乗り物で移動するような距離ではなかった。まあアトラクションの乗り物だと思えばよい。
モノレールを降りると、目の前に賑やかなお土産売り場があり、その横にペンギンがいた。喜ぶかと思いきや、それほど感動なし。これも8月に銚子の水族館で間近でペンギンたちを見ていたからだろうか。
そのままその辺をウロウロする。息子は疲れてきたみたいでだんだん機嫌が悪くなり、ジュースを飲みたいとごねだした。お茶ではなく野菜ジュースがいいと言って聞かないので、野菜ジュースを探す。でもあいにく野菜ジュースは売っていなかったので、近くの売店でりんごジュースを買ってきて飲ませ、やっと少し機嫌が良くなった。私たちもカフェオレを買い、ベンチに座ってしばし休憩。息子じゃなくてもかなり疲れてきた。
少し休んだあとまた歩き出したが、やっぱり機嫌が悪く、自分では歩こうとはしない。しかもこういう機嫌が悪い時は歩かないくせにバギーも嫌がり、「抱っこ抱っこ」とせがむのだ。仕方なく夫が抱っこしてその辺をウロウロする。私も疲れてしまったので、カバの檻の前の空いているベンチを見つけ、そこで座って待つことにした。
その後2人は西園の動物をあれこれ見にいったみたいで、中でも“コビトカバ”というかわいい名前の小型のカバがすごく気に入ったみたいだ。息子はそのコビトカバが水の中を泳ぐのを飽きずにずっと眺めていたらしい。いったい何が気に入るか親にはわからないものだ。
その後も夫が抱っこしてその辺をウロウロしているうちに、息子は疲れ果てて眠ってしまったみたいで、私のところに戻ってきたときはぐっすり眠り込んでいた。「しめしめ」と思い、バギーに移す。バギーに移してもちっとも起きないほどよく眠っていた。
眠る直前、息子は朦朧とした様子で「ねえ、あの赤い三輪車に乗りたいよ~。お母さんに乗ってもいいか聞いてみようか。でもだめっていうかな。だめーって言ってたよ」と一人でずっとしゃべっていたらしい。息子は眠気がピークになると、とめどなく独り言を言うことがよくあるのだ。
夫の話によると、その「赤い三輪車」というのは上野動物園のレンタルの赤いベビーカーのことだったらしい。あちこちでこのレンタルのベビーカーを使っている人を見かけるのだが、そのベビーカーが普通のとはちょっと違って、座るところがすごく低いところにあるので三輪車に見えたようなのだ。眠い中、勘違いしながら一生懸命自己主張していた息子のことを思うととても微笑ましかった。
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