たび猫の東京・上野旅行記
上野公園のカフェ・ヒビキ
ボートを降りたあと、今日もまた上野公園へと向かった。やっぱり小さい子どもを遊ばせるなら、公園みたいなところが一番だからだ。上野公園は坂を登ってすぐなのだが、そんな距離でも息子は自分で歩こうとせず、「抱っこ抱っこ！」とせがむのだ。
もうすぐ３歳になる息子は、最近また抱っこをよくせがむようになった。一時期は抱っこよりも自分で好きなように歩くほうが好きだったのに、また赤ちゃん返りをしたかのように妙に甘えるようになった。バギーに乗りたがることも多いし、隙あらば抱っこをせがむのだ。子どもにはこういう時期もあるのだろうか。とにかく頑張ればお菓子あげるからとか、上野動物園のところにあるメリーゴーランドに乗せてあげるからなどとごまかし、どうにか息子を歩かせて公園に向かうのであった。
上野公園は今日もたくさんの人で賑わっていた。公園にある噴水のところで息子を遊ばせようと思い向かったのだが、今日は芸術祭が行われるということで噴水は中止されテントなどが設置されていた。
この噴水の近くには、遊具がいくつか設置されている小さな公園があるので、そこで息子を遊ばせることにした。
夫が息子を見ていてくれるというので、私は今日も近くにあるカフェでゆっくり休ませてもらうことにした。最近休みの日はこのパターンが多い。
噴水のところの角に交番があり、そこを上野駅の公園口のほうに向かって歩く途中、右手に東京文化会館という建物がある。国立西洋美術館の向かい側である。その東京文化会館のテラスに“カフェ ヒビキ”というのがあり、雰囲気が良さそうだったのでそこでゆっくりお茶をして待つことにした。
東京文化会館の前の通りは、公園の中に入っていく人々で賑わっているのだけど、まだ午前中だからかカフェにいる人はすごく少ない。オープンテラスにたくさん席があるのだけど、数人のお客さんしかいなかった。
テラスからは上野公園の緑が見え、目の前には国立西洋美術館の建物をのぞむ。その雰囲気が私好みだ。なのにセルフスタイルのカフェだからか、雰囲気の割には値段が安く感じられる。
妊娠してからの私は大好きなコーヒーもあまり飲みたくなくなり（前の妊娠の時もそうだった）、オレンジジュース（300円）を買って隅の方の席に座った。今日は天気が良く暖かいので、テラスの席はとても気持ちよかった。
ここに座ってしばらく自分の好きなことをして過ごした。本を読んだり、最近たまりがちな日記を書いたり・・・。こうしているうちにあっという間に１時間が過ぎてしまった。
普段休みの日に夫が息子を外に遊びに連れて行くと、息子は夢中になって遊ぶため、大体２時間以上は帰ってこないことが多い。今日もまだまだ戻ってこないだろうと思い、安心しきっていたところ、ふと目を上げ入り口の方を見たら、なんだか見覚えのある子どもが入ってくるのが見えた。
「あれ？」と思ったとき、向こうも私だと気づき「お母さん！！」と言いながら私の席にダッシュしてくる息子がいた。ずいぶん早いお戻りにちょっとがっかりもしたけど、嬉しそうに走ってくる息子の顔を見たら、やっぱり私も嬉しくなった。
そして私の飲みかけのオレンジジュースを見ると、「これなーに？飲んでいい？」といって半分以上残っていたオレンジジュースをほとんど飲み干してしまった。夫によると、今日は昨日の疲れが残っているのか、公園で少し遊んだ後、「お母さんのところに行く！」といってさっさと来てしまったのだという。まあ仕方ない。ちょうど時間もお昼を過ぎたところだったので、３人でどこかにお昼を食べに行くことにしてカフェを出た。
旅行１日目
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旅行２日目
腹痛にうなされる夜 小松屋旅館で迎えた朝 不忍池のボート 上野公園のカフェ・ヒビキ 再びミニ遊園地へ レストランじゅらく
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