たび猫の東京・上野旅行記

旅行2日目

不忍池のボート

 旅館から駅の方に歩き、駅の近くにあるプロントでご飯を食べることにした。

 こてっこての和風の旅館に泊まったからか、妙にパン食の朝食が食べたくなったのだ。

 朝のプロントはまだすいていた。コーヒーにチーズエッグマフィン、サンドイッチ、息子の希望でレーズン入りの蒸しパンなどを買い、地下にある席に降りていった。私たちのほかに1人しかお客さんがいなかった。これなら息子がいても安心だ。

 息子は便が出てすっきりしたのか、私の分までよく食べた。食べ終わり少しゆっくりしたあとお店を出た。1階の席の間を抜けて出るとき、まわりはなぜか外国人ばかりでまるで外国の朝のカフェに来たような気分になった。

 そのまま不忍池に向かった。昨日動物園から不忍池を見たとき、たくさんのボートが浮かんでいるのが見えたので、今日はそれに乗ることにしたのだ。時間はまだ10時くらいだったので、不忍池の周囲にも人は少なく、食堂や出店なども準備しているところだった。これならボート乗り場もすいていそうだ。

 神社みたいなお寺みたいな脇を抜けて、ボート乗り場に着いた。案の定ほとんど人はいない。ボートは3種類あるみたいだ。手漕ぎボートとスワン型の足漕ぎボート、それに車みたいな形をした足漕ぎボート。息子の希望で車型の足漕ぎボートに乗る。30分600円だった。

 私と夫の間に息子を座らせ、ボートを漕ぎ出すと、予想通り息子が自分が漕ぎたいと言い出した。足も届かないような状態だったけど、仕方ないから夫が抱っこし途中から漕がせた。思ったよりもちゃんと漕げていたのでちょっと感心したが、前にちゃんと進んでいるかというとそうでもなく、風に流されているような感じだった。だから時々私が一緒に漕ぎ、進む方向などを調節しながらゆっくり池の上を漂った。

 朝の池はとても気持ちが良かった。時々水面に太陽の光が反射し、現実とは思えないほど水面がキラキラと幻想的に光ってきれいだった。

 その水のきらめきがプラハのヴルタヴァ川のきらめきを私に思い出させ、「ああ、そういえばヴルタヴァ川の朝もすごくきれいだったっけ」なんて感傷にふけったりした。

 途中1匹の鴨が私たちのボートにぴったり近づき、なぜかしばらく私たちを眺めていて離れなかった。よっぽど気になったのだろうか。息子はそれに大喜びだった。

 不忍池のまわりはマンションやビルにぐるりと囲まれていて、きれいな眺めとはいえないと思う。でも不忍池のすぐそばには高層マンションなども建っていて、そのマンションから見る眺めはさぞかしいいのだろうなーとも思った。そういえば台北にある大安森林公園の周りも、こんな感じでビルに囲まれていたなと思い出したりもした。海外旅行が好きなのになかなか行けない私は、何かにつけほんの些細なことで海外の色々な町のことを思い出したりする。そんなときは決まって、胸がキュンと切ないような気分になるのだ。

 30分はあっという間で、戻る時間になってしまった。でも息子くらいな年の子どもにはちょうどいいかもしれない。1時間だと飽きて騒ぎ出す可能性がある。最後まで自分で漕ぐと言って聞かなかった息子だが、さすがに最後は時間がなくなり、夫が猛ダッシュで漕いでボート乗り場に戻った。

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旅行1日目
いざ小松屋旅館へ  上野公園  上野動物園  上野動物園のモノレール  上野動物園西園へ  ちょっと一休み  不忍池  ライオンとトラ  ミニ遊園地  小松屋旅館にチェックイン  回転寿司で夕食  小松屋旅館のお風呂  最悪な体調 

旅行2日目
腹痛にうなされる夜  小松屋旅館で迎えた朝  不忍池のボート  上野公園のカフェ・ヒビキ  再びミニ遊園地へ  レストランじゅらく 

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