たび猫の東京・上野旅行記

旅行１日目

最悪な体調

　部屋に帰ると、お風呂で体力を消耗したせいか疲れがどっと出てきた。しかもお寿司を食べ過ぎたせいか、かなり胃が重くて苦しい。

　部屋に帰っても何もやる気が起きず、だらだらと横になって過ごした。すぐにでも寝たいところなのだけど、寝る前には歯を磨きたい。でも洗面所は廊下の先にあり、たいした距離ではないのだけど部屋からそこまで行くのが面倒だった。

　そんな感じで寝たいのに寝れず、だらだらして時間だけが過ぎていった。そのうち胃の重さは胃の痛みへと変わっていった。やっぱり食べ過ぎたらしい。妊娠して以来、ちょっと食べ過ぎただけですぐこういう状況になってしまう。８月の終わりに銚子に行ったときもえらいめにあったのだが、今はそれに近いくらいひどい胃の痛みへとなっていた。

　これはもう寝るしかないと思い、やっとの思いで洗面所まで重い体をひきずるようにして歯を磨きに行った。

　ところでこの洗面所も旅館の他の部分と同様、懐かしい感じのする古さだ。横に細長く、水道が２箇所ついている（なぜかそれぞれ２種類の蛇口がついていた。どういう違いがあるのかわからない）。昔修学旅行やキャンプで見たことがあるような、そんな感じの洗面所だった。

　この旅館は歯ブラシ以外、アメニティと言えるようなものはほとんどなく、お風呂場にはリンスインシャンプーと固形石鹸のみ、洗面所も固形石鹸と“きれいきれい”のハンドソープが置いてあるのみ（きれいきれいが置いてあるのは意外なくらい）。でも掃除は行き届いていてとても清潔。

　どうにか歯磨きを済ませ部屋に戻り、布団を敷いて横になった。息子は旅行の興奮でいつもより元気で寝るような気配はなかったのだが、私が横になった途端オッパイを欲しがってすり寄ってきた。

　この時の私は胃の痛みがかなり辛く、添い寝でおっぱいをあげるといえどもかなり辛い状況だった。一人でゆっくり寝させてほしく、「お母さん今日は体調がすごく悪いから、オッパイは飲まないで寝てくれる？」といっても絶対に納得しない。悲しくなる。どうしてもあきらめそうもないので、仕方なく添い寝しておっぱいをあげているうちに、あっという間に私も息子も眠ってしまったみたいだった。こうして楽しい旅行も、私の食べ過ぎのせいで、結局は大変な夜となってしまった。食べ過ぎに注意！！

　ところで旅行のあと、家でネットを見ているとき、自分の座右の銘というサイトがあることを発見した。なんでも自分の姓名などを入力すると、その人の座右の銘が出てくるというのだ。

　一体私にはどんな素晴らしい座右の銘が出てくるのかと思い、ワクワクして入力してみたら、どーんと『食べ過ぎに注意！！』と出てきたのでずっこけてしまった。まさに私じゃん！！と自分で突っ込みを入れてしまった。あまりにも今の私にあいすぎていて、怖いくらいだ。

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旅行１日目
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旅行２日目
腹痛にうなされる夜　小松屋旅館で迎えた朝　不忍池のボート　上野公園のカフェ・ヒビキ　再びミニ遊園地へ　レストランじゅらく　

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