たび猫の千葉・銚子旅行記

旅行2日目

銚子電鉄

 マリンパークからゆっくり歩いて10分くらいで犬吠駅に着いた。線路も駅もいかにもローカル線といった感じの小さなこじんまりした駅。かわいらしい。うっかりすれば見落としてしまいそうなほど。

 この犬吠駅、なぜか駅舎はポルトガルの宮殿をイメージしたものという。たしかにポルトガルのアズレージョを使ったような駅舎でポルトガルらしかった。でもなぜポルトガルなのだろう?すごく不思議に思った。もしかして昨日私が銚子駅から利根川に出たときに一瞬リスボンの町に似ていると思ったように、この町をリスボンになぞらえている人がいるのかもしれない、とふと思ったりもした。真相はよくわからないが。

 銚子電鉄といえばちょっと前に、経営難でどうにもならないところをぬれ煎餅を売ってどうにか銚子電鉄を存続させようとニュースで話題になったが、そのせいもあってか犬吠駅はすごくたくさんの人で賑わっていた。

 駅のそばには、引退した車両を改造したお洒落なカフェもある。

 息子は入りたがったが、今回はあまり時間がなかったので見送ることにした。今度くるときは時間をとってぜひ来てみたいところだ。

 小さな駅舎の中は人でごった返しているほど。ぬれ煎餅や名物の佃煮など色々なお土産を売っていた。私は疲れたので電車の時間までベンチに座って待っていたが、息子は銚子電鉄の電車のおもちゃが欲しかったらしく、お土産売り場をずっと探して歩いた。鉄道の駅では、よく電車のおもちゃを売っているので、ここでも銚子電鉄の車両のおもちゃを探したのだが、結局なかった。あとで駅員に聞いてわかったことなのだが、前は作っていたみたいだけど今はもうないということだった。残念。

 電車が発車の時間になったので、狭い改札を通ってホームに出る。人が多く、流されていくような感じだ。電車に乗る前に名物の魚の佃煮を買ってからホームに向かった。

 銚子電鉄は1両編成の短い電車なので、ホームも小さい。ホームから伸びていく線路を見ると、両側に草木が生い茂り、いかにも田舎のローカル線といった感じがして良かった。

 そのうち小さなかわいらしい電車がやってきた。たくさんの人が乗り込むので、当然車内は混んでいた。

 息子は車両の一番後ろのほうに乗り、銚子駅までずっと珍しそうに景色などや電車の中の様子を眺めていた。これだけお客さんが乗ってくれれば、赤字はどうにかなったのだろうか。こういう鉄道、これからも存続してほしいものだ。

 ほとんどのお客さんは終点の銚子駅まで乗っていった。銚子駅のどこに着くのかと思いきや、意外にもJRのホームの奥の方につながって銚子電鉄のホームもあった。昨日銚子駅に着いた時にはぜんぜん気づかなかった。

 とりあえず一度改札を出る。駅を出ると駅前の商店街を少し見てみることにした。昔懐かしい感じの商店街。いかにも海水浴場近くにありがちのお土産売り場が並んだ商店街なのだが、そのうちの一つでお土産を少し買った。

 ここはお店の人が親切で、お菓子などを色々試食させてくれたのだ。ここで息子のために“鰯すり身の黒せんべい”という、いかにも体に良さそうなおせんべいを買った。息子も気に入ったみたいで、帰りの電車でさっそくぼりぼり食べていた。

 そのほかにジャンボ海老せんべいとか試食でおいしかったクッキーとかも買った。

 買い物をしている最中、ここのお店のご夫婦がお孫さんの写真などを見せてくれたりして、なかなかフレンドリーな感じのお店だった。こういうところも昔懐かしい商店街の雰囲気だ。お土産も買い、また駅に戻る。

 あとはもう家に帰るのみ。今回は私の体の調子が悪かったので、これ以上は無理をしないことにしたのだ。本当だったら犬吠崎の灯台も見たかったし、東洋のドーバーと言われ切り立った断崖が続く屏風ヶ浦というところも見たかったのだが、今回はあきらめることにした。銚子は近くて手軽だし、思ったよりもすごくいいところだったので、これからは毎年夏に訪れてもいい。そういう思いもあった。

 行きは普通電車で疲れたので、銚子駅から帰りは特急“しおさい”に乗ることにした。

 電車の時間まで少し時間があったので、駅の売店で息子に電車のおもちゃを買ってあげる。銚子電鉄の車両が売っていなかったため、なぜか関空と大阪を結ぶラピートという電車を買う。この電車は息子のお気に入りの特急電車なのだ^^;私はその間に珍しくアイスを食べる。今回の旅行ではほとんど食べ物を楽しめなかったため、せめてものアイスだ。

 この時ふと思ったのだが、私が食事をあまり食べられなかったせいで、今回の旅行では食費があまりかからなかった。いつもなら食事以外にもお茶したり甘いものを食べたり、その辺で売っているおいしいものを買って食べたり、何かと食べ物にお金がかかるのだが、今回はめっきりそういうことがなかったのだ。お金がかからなかったことは助かったのだが、ちょっといまいち物足りない旅行であったことは言うまでもない。

 妊娠初期の旅行はやっぱり慎むべきであったと、今更ながら当たり前のことを思う私であった。


スポンサード リンク


旅行1日目
電車で銚子へ  “かみち”で昼食  岬めぐりシャトルバス  地球の丸く見える丘展望館  浜屋ホテル  夫と息子だけビーチへ  貸切露天風呂 

旅行2日目
銚子の海から昇る朝日  浜屋ホテルの朝ごはん  犬吠崎マリンパークのイルカショー  犬吠崎マリンパークの水族館  銚子電鉄 

メールお待ちしております!
嬉しかったメール  メールお待ちしております! 



たび猫シリーズ
子連れ家族旅行記
子連れ家族旅行記一覧: 伊豆・下田旅行記 / 道後温泉旅行記 / 沖縄・宮古島旅行記 / 高知県・土佐旅行記 / 島根・鳥取旅行記 / 東京ベイホテル東急宿泊記 / 東京・上野旅行記
地域別はこちら:たび猫の子連れ家族旅行記
妊娠・育児
マタニティ日記
看護師・保健師
看護師転職記 保健師学校の思い出 看護師のお仕事!
看護師のお悩み相談室
海外旅行記
プラハ旅行記 イタリア旅行記 ポルトガル旅行記
ギリシャ旅行記 南欧・モロッコ旅行記 みんなの旅行記
国内旅行記
福岡旅行記 長野旅行記 那須・鬼怒川旅行記
子連れ家族旅行記 > たび猫の千葉・銚子旅行記
たび猫
読書・食べ歩き日記
旅行大好き・たび猫!ホーム
ネット以外のお友達
カンボジア&タイ旅行記  素材屋花子  育児の悩み相談・雑談掲示板