たび猫の千葉・銚子旅行記
地球の丸く見える丘展望館
その後犬吠先灯台入り口や銚子電鉄犬吠駅をまわり、駅から30分くらいで、終点の“地球展望館”に着いた。
ここは“地球の丸く見える丘展望館”というだけあり、ちょっとした丘の上にあり、バス停から展望間の入り口までも少し坂道を登らなければならなかった。
最悪なことに、私はここに着いた頃には体調がものすごく悪くなっていた。食あたりにでもあったかと思うほど胃が痛くてむかむかする。それにひどくだるい。バス停を降りて入り口に向かう坂を歩き始めたが、すぐにばててしまい、近くにあるベンチに座り込んでしまった。できることならこのまま横になってしまいたいほどの調子の悪さであった。
息子を妊娠したときにはつわりで食欲がなくなるということがほとんどなく、逆にお腹がすくと気持ちが悪くなる食べづわりだった。しかし今回は妊娠して以来気持ち悪く、食事もあまり食べられなくなっていた。ちょっと食べると気持ち悪くなるので、いつも少しだけ食べてやめていたのだ。
ただ今回銚子に来て、お昼に食べたイワシ寿司がおいしく、ついついいつもよりも多く食べてしまった（といってもたった２かんだが）。そのときは何ともなかったのだが、どうやらそれが今になって響いたらしく、猛烈に気持ち悪くなってきたみたいなのだ。しかも妊娠してから生ものに特に弱い気がする。そのときは大丈夫だと思っても、やっぱり油断するべきではなかった。
とにかく一歩も動けなくなってしまい、しばらくそのベンチで休む。でも外の陽射しは思ったよりも強く暑いので、少し休んだ後力を振り絞ってとりあえず“地球の丸く見える展望館”まで行くことにした。
展望館の入場料は大人350円。駅でもらっておいた割引券を出すと、いくらだったか忘れたが多少安くなった。１階はお土産売り場で３階に展望ラウンジがあるというので、エレベーターに乗ってとりあえず展望ラウンジまで行く。そこでなら座って休めるところがありそうだったからだ。
３階に行くと喫茶コーナーがあり、窓側にも休めるスペースがあって、景色を見ながらゆっくりくつろげる。
それほど人も多くない。私はもう景色などはそっちのけで、崩れるようにして空いている席に座って休むことにした。いつもなら甘いものでも食べながらお茶を・・・となるところだけど、今は当然何も口にしたくない。夫のみアイスコーヒーやアイスを買ってきて、そこでしばらく休むことにした。
ちょうどその頃には息子もバギーでぐっすり眠ってくれたので、ちょうど良かった。
ここから外のテラスにも出られ、さらに階段で屋上の展望スペースにも行ける。“地球の丸く見える丘展望館”というだけあって、地球が丸く見えるほどの大パノラマを楽しめるのだ。この展望館は山というほどでもない小高い丘の上にあるのだけど、なんとこれでも北総一高い標高90ｍの丘の上にあるということで、ぐるりと360度銚子や周りの海の景色を楽しめるのである。
本来だったら嬉々として景色を楽しむ私だけど、この時はまったくもって景色どころではなかった。胃の痛みと吐き気とだるさで、いてもたってもいられないほど。とにかく横になりたいけど到底横になれるような状況ではないので、喫茶コーナーのソファーの肘掛に倒れるような感じで頭を突っ伏せ、少しでも体が楽になるような感じで休んだ。
あまりのだるさに、そのうち眠ってしまったらしい。息子も眠っていたのをいいことに、しばらくそこで眠り、どうにか動けるようになってから帰ることにした。
１時間くらい休み、ちょうど15時10分の銚子駅行きのシャトルバスが出ることもあり、そろそろ重い腰を持ち上げて動くことにした。まだだるくて気持ち悪かったけど、眠ったおかげでだいぶすっきりしたような気がする。それでもやっぱり外の景色を見るような元気はなかったので、ここまで来ておきながら景色は窓からちょっと見ただけで終わり。ちょっと見ただけでも海岸線とかすごくきれいだったので残念だったが、本当にこの時はその気力さえなかったのだ。
帰るときに喫茶コーナーのお店の女性から、「大丈夫ですか？つわり？」と声をかけられた。ソファでくたびれた感じで長い間休んでいたので、やっぱり目立ったのだろう。まだお腹はぜんぜん出ていない時期なのに「つわり」とわかるとは・・・。さすが女性である。ソファーでずっと休んで迷惑だっただろうかと心配していたので、こうして声をかけてもらえると本当に嬉しかったし、ありがたかった。
旅行１日目
電車で銚子へ “かみち”で昼食 岬めぐりシャトルバス 地球の丸く見える丘展望館 浜屋ホテル 夫と息子だけビーチへ 貸切露天風呂
旅行２日目
銚子の海から昇る朝日 浜屋ホテルの朝ごはん 犬吠崎マリンパークのイルカショー 犬吠崎マリンパークの水族館 銚子電鉄
メールお待ちしております！
嬉しかったメール メールお待ちしております！