たび猫の台湾旅行記2008へようこそ!
「たび猫の台湾旅行記2008」は、旅行を愛してやまない私「たび猫」の子連れ家族旅行(台湾)の思い出を綴っているサイトです。
一人でも多くの人に台湾の素晴らしさ、楽しさが伝われば幸いです。
はじめに
2008年11月末。息子が2歳になるのを目前にし、いよいよ私たち家族は海外旅行に出かけることにした。
というのも、小さい子どもをお持ちの方ならご存知だろうが、国際線であれば子どもが2歳未満か2歳以上かということで航空運賃がまったく違うのだ。2歳未満の子どもで親の膝の上で良いということなら、正規大人運賃の10%しかかからないのだという(ツアーの場合は幼児料金が設定されている)。
ところが、2歳になったとたん、大人とあまり変わらない運賃がかかってしまい(大人運賃の75%)、家族旅行ともなると、かなりの費用になってしまうのだ。ならば費用があまりかからない、お得な2歳になる前にぜひとも一度は海外旅行をしておきたいと、子どもが生まれる頃からずっと思っていたのだ。
そしてそれまでは、「小さい子どもを連れてわざわざ海外にまで行かなくても・・・」と海外旅行には消極的だった夫が、なんの心境の変化か「これからは身軽に世界中を飛びまわれる人に育てよう!」と突然言い出したのである。私にとっては願ってもない変化だった。それほど気が乗らない夫を連れて海外旅行に行くのでは、楽しさも半減であるからだ。
そして夫の仕事が落ち着き、11月には数日休みが取れそうだというので、さっそくそこで海外旅行に行くことにした。こうなると普段の腰の重さが嘘のように、身軽にまめに旅行の準備に取り掛かる私であった。
まずはどこに行くかを決める私。夫は治安がよければどこでもいいというので、最初はヨーロッパも一応射程範囲に入れてみた。が、やっぱりヨーロッパは飛行機で10時間以上かかるところだ。この腕白盛りの息子が果たしてそんな長時間、飛行機の中で大人しく過ごしてくれるだろうか?どう考えてもそれは無理な話だ。大好きな電車だって乗った当初は喜ぶが、数十分も乗っていれば「おりる!おりる!」とごねだすのだ。10時間という長時間、あの狭い空間に息子を閉じ込めておくなんて、考えるだけで悪夢のようである。機内の私たちの姿を想像しただけでも、どっと疲れが出てきてしまった。
それにもう一つ、燃油サーチャージの問題もあった。2008年のこの時期はまだ燃油サーチャージがものすごく高く、旅行会社に確認したところ、ヨーロッパだと一人当たり燃油サーチャージだけで4万6千円かかるというのだ!これにはびっくり。しばらく海外旅行に行かない間に、とんでもないことになっていた。
そして2歳未満の息子も、燃油サーチャージは2万円くらいかかるという。これだと旅行代金の他に燃油サーチャージだけで10万円くらいかかってしまう!これだと近場の旅行代くらいになってしまい、あまりにも馬鹿らしいので、やっぱりヨーロッパはやめることにした。
旅行会社の人に「え!そんなにかかるんですか?!」と驚きの声をあげると、「実際、今ヨーロッパとかに旅行する人がすごく減っているんです」とのこと。そりゃそうだろう。家族旅行だったらなおさら、多くの人が躊躇する金額だ。
というわけで、ヨーロッパはやめて日本から近いところにしぼることにした。こうなると家族旅行といえば、サイパンやグアムあたりがメジャーなところなのだろうが、私たちにはどうもいまいちしっくりしない。もちろんきれいな海でリゾート気分満喫というのも捨てがたいのだが、今はそれよりも街とかから刺激を受けるようなところに行きたい。となるとやっぱりアジアの国々である。
アジアの町で、日本から近くて、治安などもいいところ。となって浮かんできたのは、台湾であった。実は台湾は夫がずっと前から行きたいと言っていた場所でもある。そんなこともあって今回は台湾に行くことに決定した。
私は10年くらい前、まだ独身だった頃一度台湾に行ったことはあるのだが、短期間だったしぜひとももう一度行ってみたかったところだ。それに日本から近いところでは、台湾はどちらかというと親日的な国である。これも今回選んだ大きな理由でもあった。どうせ行くなら、日本人のことをよく思っている国に行きたいものだ。
旅行先が台湾に決まると、息子を連れての初の海外旅行に向けて、いそいそウキウキと準備を始める私であった。